アイコン ANA ボーイング787型機は大丈夫か 9月15日まで欠航なしと

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ANA(全日本空輸)は29日、米ボーイング787型機のエンジン部品に不具合が見つかった問題で、9月中の整備による国内線の欠航は15日まではないと発表した。機材繰りがついたためで、16日以降は確定次第、あらためて公表すると報じられている。

全 日空が所有する787型機50機すべてのエンジンは英ロールスロイス製。エンジン部品不具合に伴う国内線の欠航は8月26日以降発生しており、26日に9 便、27日は3便、28日は4便が欠航した。31日は2便欠航する予定で、現時点では計18便、約5400人が影響を受け、約8200万円の減収になると いう。

エンジンの不具合はANA機で
2月にマレーシア・クアラルンプールで、
3月にベトナム・ハノイで離陸後に発生、
出発空港に引き返す事態となり、全日空とロールスロイスが調査を行った。

結果、大気中の化学成分の多い環境を飛行すると、エンジンに取り込む空気を圧縮する中圧タービンのブレード(羽根)部分が硫化腐食を起こし、疲労亀裂が生じて一定の飛行回数を重ねると亀裂が進行することが原因だという。エンジン部品交換を国際線だけで進めてきた。

しかし、8月20日に国内線(羽田~宮崎)で初めて同様のトラブルが発生したため、国内線機材でも交換することを決めた。

改修部品は来年1月以降に届くが、改修されていなくても新品であれば安全上問題はないといい、当面は新品による交換で対応する。
以上、報道参照

ANAは改修について、9月いっぱいを改修期間としていたが、乾かない先に、9月1日~15日間で改修しないという。しかし、現実は、ANAとロールスロイス側の改修についての打ち合わせがうまくいっておらず、交換部材が足りないだけの話のようだ。

ロールスロイス社は、問題はANA機の一部だけだとしている。しかし、ほかの航空会社もロールスロイス社製エンジンを多く搭載しているものと見られる。そうした航空会社のタービンブレードには問題がないのだろうか。何か解せない。
ANAはそうした問題あるタービンブレードでも、新しいから、飛行回数が問題回数に達していないからと問題にしてないようだが、硫化腐食が原因とは認めにくい羽田~宮崎便用の787型機でも発生しており、そうした機種を大気汚染国の中国近隣を飛ばせば、さらに危険度が増すのではと思われる。

なお、JALの同型機はGE社製エンジンを搭載しており、こうした問題は発生していない(別の高高度積乱雲問題を抱えているが、そうした天候の恐れがある航路の場合、JALは同型機を飛行させない措置をとっている)。

今回のANA-B787型機のリコール騒動、および引き返すなどの事件で、日本の航空監視当局(運輸安全委員会)の名が出てこないのは何故だろうか。ANAがいくら政府御用達航空会社といっても腑に落ちない。はっきりとした事故でなければ事故という認識をしないのだろうか。

ただ、ANAは同型機を先日から改修にかかっているが、引き返し事件が生じ、原因究明されたものの、問題機をこれまで改修もせずに危険機を飛行させていたことになる。ANAの安全意識は大丈夫だろうか。

[ 2016年8月29日 ]
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