京都府立医大 組長収監逃れの虚偽診断書 吉川学長とお付き合い 略歴プロフィール
京都府立医大病院は、2013年に発覚したノバルティス社製の降圧剤バルサルタン(商品名:ディオバン、年間1000億円超の大型商品)の臨床試験の偽装レポート事件でも中心的な役割を果たした大学病院だ。
京都府立医大は2015年8月、恐喝罪などでその前月に実刑判決が確定した指定暴力団山口組直系団体「淡海一家」(大津市)総長・高山義友希受刑者(60)について、「腎臓の病気で刑務所への収容に耐えられない」との吉村了勇院長(64)名義の(診断)報告書を検察側に提出し、これに基づき、大阪高検は刑の執行を停止していた。
<学長に高山総長を引き合わせたのは元京都府警の警察官だった>
高山総長を3年前の2014年に、吉川敏一学長に紹介し、引き合わせていたのは、50代の京都府警の元警察官だった(元警察官は4年前に退職)と報道されている。
別の報道では、吉村院長も高山総長と京都市内で会食していたとの報道もなされている。
<大学>
吉川敏一学長(69)は、「なぜこのようなことになったのか。直ちに詳細な調査を行い、公表していきたい」とのコメントを14日発表していた。
しかし、2014年に行われた外科手術である高山総長の腎移植手術に、消化器系が専門の吉村学長も立ち会っていたという。専門外の学長が手術に立ち会うのは極めて異例だという。
また、当時、手術は周囲の医師らの反対を押し切る形で病院幹部の判断で行うことが決まっていたことも判明している。
そして、吉川学長は高山総長と付き合いがあったことが判明した。
<学長も視野>
そうしたことからか、14日の京都府警の家宅捜査は、付属病院どころか、吉川学長、吉村院長の自宅も虚偽公文書作成・同行使容疑で家宅捜索している。
15日になると、吉川学長が高山総長とたびたび会食していたことが捜査関係者への取材でわかったと報道されている(NHK)。
<報告書の内容>
同病院の男性医師が作成したが、記載内容に責任を持つ作成名義人は医師の上司である高山総長の担当は吉村院長だった。
吉村院長は2014年、同病院が高山受刑者に腎臓移植手術をした際、主治医となり、執刀も行っていた。また、報告書には収容に堪えられない理由として「BKウイルス腎炎を併発」と具体的病名も明記していた。
BKウイルス腎炎は、腎臓移植後に発症することが多く、重症化した場合、透析治療が必要となる病気。
ところが、京都府警が昨年、「高山受刑者の健康状態に問題はないのではないか」との情報を受け、複数の医師に高山受刑者の診断記録を見せたところ、「併発しているとは言えない」との見解が示されたという。
以上、報道各社参照
こうした謝礼は大きく、高価な絵画や骨董品、・生が送られるのがその筋の慣わし。要求などは一切しなくても置いていく。
その謝礼の行き先が、元警察官だったのか、学長だったのか、院長だったのか、モノが判明すれば贈収賄も含めて問題となってくる。
今後は、診断報告書作成が吉川学長により指示されたものか、吉村院長が独断で発行したものかということになる。
吉川 敏一学長 プロフィール
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1973年3月
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京都府立医科大学 卒業
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1973年5月
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京都府立医科大学附属病院 研修医、第三内科 勤務
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1984年1月
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アメリカ合衆国ルイジアナ州立大学 客員教授
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1993年4月
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東京大学先端科学技術研究センター 情報機能材料分野教授(併任)
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2000年9月
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京都府立医科大学 第一内科学教室 教授
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2006年1月
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東京大学大学院 農学生命科学研究科 アグリバイオインフォマティクス 特任教授(兼任)
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2006年4月
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京都府立医科大学予防医学センター長
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2008年2月
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京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器内科学 教授
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2008年5月
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京都府立医科大学 がん免疫細胞制御学 教授(併任)
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2008年7月
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京都府立医科大学 消化器先進医療開発講座教授(併任)
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2009年4月
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京都府立医科大学医療センター所長(兼任)
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2011年4月
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京都府立医科大学 学長
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公的役職
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国際フリーラジカル学会 会長(2005.1月〜2006.12月)
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国際ハイパーサーミア学会 会長
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日本酸化ストレス学会(SFRR-Japan) 名誉理事長
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日本抗加齢医学会 名誉理事長
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日本抗加齢協会 理事長
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日本機能水学会 理事長
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医療国際化推進機構 理事長
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日本ハイパーサーミア学会 理事長
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国際観光医療学会 理事
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日本消化器病学会 指導医
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日本学術会議 連携会員
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吉村了勇院長の略歴
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臓器移植の第一人者
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1983年3月
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京都府立医科大学大学院博士課程修了(外科系専攻)
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博士号取得
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京都府立医科大学大学院移植・再生外科学教授
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京都府立医科大学附属病院病院長(現)
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京都府立医科大学副学長(現)
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京都府公立大学法人理事(現)
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腎移植、肝移植、膵臓移植実施病院として執刀多数
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専門分野
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大学院医学研究科移植・再生制御外科学
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公的役職
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日本移植学会 評議員
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日本臨床外科医学会 評議員
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