アイコン ネット販売に押されるシアーズ、値上げのワールプールの販売停止

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米小売大手のシアーズHDが、米白物家電大手ワールプール製品の販売を一部取りやめることが24日わかったと報道されている。在庫を売り切った時点で終了する。
ワールプールが価格交渉で値上げを要請し、シアーズがこれに合意しなかったことによる。
販売取りやめの対象は、洗濯機、食器洗浄機「メイタグ」、調理具「キッチンエイド」、冷蔵庫「ジェンエアー」など米国で普及している製品群。
シアーズは、1916年からワールプール(当時は前身企業)の製品を扱ってきたが、「市場での独占的な立場を利用し、無理な価格を要請してきた」と説明している。
一方、ワールプールは「シアーズとの取引は、売上高の3%ほどで業績には影響ない」とコメントした。
シアーズは、ワールプールがシアーズ用に生産する家電製品群「ケンモア」ブランドについては販売を継続する。
以上、

ワールプールは、米トランプに働きかけ、米国で脅威の強さを誇るサムスン・LGの韓国勢の白物家電を貿易赤字問題も絡め、制裁強化を図る動きに出ている。しかし、シアーズのワールプールの家電販売量を埋めるのは、ほとんど韓国勢しかなくなる。

米政府が貿易赤字制裁で韓国勢に圧力を掛けても、メーカー自身が努力しなければ、韓国勢や欧州勢により米家電市場が駆逐されてしまう。
 今回の問題は、シアーズ側もネット販売のアマゾンに押されている現実が横たわっているものと見られる。
アマゾンは、あまりに巨大になり、実店舗の百貨店・スーパー・SPAを駆逐している。しかし、実店舗があるからこそ、高価な物品もアマゾンから購入する関係にある。

アマゾンは最近、実店舗企業を買収し、実店舗も展開しているが、ここでも、中間マージンを除去して、脅威の販売価格で激安販売、従来社の実店舗を破綻させる動きになっている。
いずれ、アマゾン以外の実店舗は無くなり、消費関連の店舗も製造業者もアマゾンが支配し、帝国を作ってしまう。米国市場がアマゾンの大いなる実験台になっているようだ。
当然、アマゾンに立ちはだかる別次元の事業者が現れることにもなる。
 

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[ 2017年10月25日 ]

 

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