アイコン スーパーゼネコンランキング(中間期) 受注は曇り空か

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スーパーゼネコンを今期売上高予想に基づきランキングにしてみた。売上高上位4社は1兆5千億円以上となっており、公共投資増と大都市における金融緩和による再開発を受注満喫していることが伺える。
 スーパーゼネコンで注目されるのは営業利益率、中堅ゼネコン以下で8%以上も利益率を上げているところはほとんどない。
再開発における分譲マンションの高騰を招いているが、地価の上昇と建築コストの上昇に原因がある。建築コストは、建築技術労働者の労賃は今では安定しており、鋼材や生コンなどの建築資材も安定している。上昇を前提にしたネットの見積価格を提出したものと見られる。バブル期のような分譲マンションの大増がないことも影響している。

受注は、公共投資は上限を続けており、民間投資も再開発を中心に上向いており、受注環境は過去最高水準にある。インバウンド効果でホテル建築需要も旺盛のまま、オフィスの空き室率も超定率にあり、民間投資はこうした不動産中心に推移するものと見られる。

しかし、今中間期は受注にバラ付きが見え始めている。それでも、いずれも豊富な受注残を抱えており、来期までは安泰のようだ。

 今後は、オリンピック工事は2019年3月期までに終了し、公共投資もいつまでもバラ撒き続けることはできない財政事情もある。2019年10月には消費税も上がる。過度な円高もインバウド効果に大きな水を差す。

上場企業の個々の中間決算と過去3期分の業績・受注状況は、当HPの「ゼネコン決算一覧」にまとめている。

 

スーパーゼネコンランキング 中間期決算+受注高+受注残
/億円
大林
鹿島
清水
大成
竹中
売上高
917,463
822,731
685,066
685,350
584,584
  同前期比
6.8%
1.2%
-3.8%
6.0%
0.1%
営業利益
62,366
76,832
49,994
63,247
51,138
  同前期比
5.4%
4.2%
-3.4%
20.4%
30.0%
  営業利益率
6.8%
9.3%
7.3%
9.2%
8.7%
経常利益
66,046
84,333
52,604
64,670
55,248
当期利益
48,386
64,371
38,256
44,158
37,655
  同前期比
16.4%
26.4%
9.1%
25.4%
88.8%
上半期受注額
608,138
551,218
722,811
609,578
510,404
  同前期比
6.1%
-33.3%
10.8%
-15.7%
-55.1%
受注残
1,681,926
1,745,465
1,729,859
2,195,855
1,198,644
  同前期比
4.5%
-5.5%
20.4%
1.0%
5.5%
今期売上高予
1,915,000
1,830,000
1,600,000
1,580,000
非公表
  前期比
2.3%
0.4%
2.1%
6.2%
 
・竹中工務店は17/12月期決算の中間期、ほか4社は18/3月期決算の中間期

 

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[ 2017年11月22日 ]

 

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