アイコン 育たなくなった日本の医療医薬ベンチャー

Posted:[ 2020年5月11日 ]

日本の医療行政は、少子高齢化の中、報酬に比例して高い健康保険料を支払う高給取り=高齢者が退職していく中、非正規雇用を大幅に拡充させてきた結果、健康保険料の歳入が減少し続け、過度に健康保険財政が悪化、結果、研究開発予算や医療予算を減額し続け、病院の統廃合を繰り返し行い続け、医療に関する研究者も減り、医療医薬品開発ベンチャーもここ10年ほとんど育ってきていない。

日本の医薬品メーカーも厚労省による薬価改定が続き、薬剤の自由化も進み、世界での特許期間20年設定で儲け頭も失い、生き残りをかけて外資に結びついたり、統合したりし、医薬ベンチャーを育てる余裕も糞もない。

ベンチャーが育たないのは、やはり、少子化の中、未来を創造できる研究開発予算を減らし続けてきた国の功罪が一番大きいといえる。それも公共投資予算はここ8年間拡大し続ける中にあって。人口が減れば頭脳で儲けて国を豊かにすることしかできないことを理解できないのだろう。選挙の票にも繋がらないことだしなぁ。ITC担当大臣が老害の議員では先も何も見えてこない。



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国が創業ベンチャー育成に力を入れた2000年代、2010年代は何を生んできたんだろうか。
4563(上場番号)アンジェス、1999年設立、大阪大発創薬ベンチャー、新コロナワクチン開発中
2372アイロム、1997年設立、SMO治験支援、CRO医薬品受託開発、新コロナワクチン開発中
4978リプロセル、2003年設立、東大・京大発創薬ベンチャー
2191テラ、2004年設立、東大発創薬ベンチャー
4974タカラバイオ、2004年設立、バイオ産業支援、検査試薬製造販売、検査器機販売
4586メドレックス、2002年設立、創薬ベンチャー
6090ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)、2013年設立、創薬支援、バイオマーカー
2370メディネット、2003年設立、東大発ベンチャー がん免疫療法
4564オンコセラピー、2003年設立、東大発ベンチャー がんワクチン創薬
2160GNI、2007年設立、バイオ創薬ベンチャー、ゲノム解析
2342トランスジェニック、2002年設立、熊大発バイオベンチャー
4571ナノキャリア、2008年設立、がん創薬ベンチャー
4565そうせいG、1990年設立、創薬ベンチャー
4575キャンバス、2000年設立、がん創薬ベンチャー
4583カイオム、2005年設立、創薬ベンチャー
4588オンコリス、2004年設立、がん治療薬、がんマーカー
4591リボミック、2003年設立、東大発創薬ベンチャー。分子標的薬開発
4592サンバイオ、2013年設立、再生細胞バイオベンチャー(米にも拠点)
4597ソレイジア、2007年設立、がん創薬ベンチャー
4556カイノス、1975年設立、臨床検査薬
4671ファルコ、1998年設立、臨床受託
4694BML、1955年設立、臨床検査、生化学的検査
3681ブイキューブ、2000年設立、遠隔医療支援
2413エムスリー、2000年設立、医療情報支援(ソニー子会社化)
などが上場している。特に医薬関係のベンチャーは創業してから数年で上場を果たしてきたが・・・。

 

 


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