タイの中央破産裁判所は27日、タイ国際航空から申請があった破産法に基づく会社更生手続きの開始を決定したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大後に、政府系の大手航空会社が法的整理に入るのは初。
タイ航空は今後、債務再編やリストラ策を盛り込んだ更生計画案の作成に着手する。事業を継続しながら再建を目指す。
2019年末時点で2448億バーツ(約8000億円)の負債を抱えていたタイ航空は、新型コロナの影響で4月以降、全便が運休となり債務の返済が困難になっていた。同社は会社更生手続きにより、金融機関などに債務の削減を求める。
政府内では、約2万1000人の従業員のうち3~5割削減するリストラ策などが検討されているという。