北九州市の第2波は5月23日から始まり31日までに97人に達している。集団感染は病院2ヶ所と老健施設1ヶ所、それに31日までに小学校1校だけで5人が感染した。
一方、PCR検査数は30日136件、29日160件、28日117件。これ以前に100件超えたのは4月15日(感染者0/14日3人)にさかのぼる。
再び感染者が出た今月23日から8日間で濃厚接触者は計404人となり、このうち30日までに290人のPCR検査が終了し、65人の陽性(濃厚接触者の感染者)だった。
従来、市は、厚労省の指針に忠実に従い、濃厚接触者のPCR検査については有症者に限り、症状がない人は経過観察としていた。
無症状を含む全ての濃厚接触者の検査に踏み切ったきっかけは、第2波の発表初日となった23日。
「市内で感染再発」の情報を受け、各医療機関が救急搬送で運ばれたコロナと無関係の患者を念のため調べたところ、次々と感染が発覚した。
その一つ、準国立の九州労災病院こと門司メディカルセンターでは医療スタッフのクラスターが確認された。
検査対象を広げれば、確認される感染者数も増えることは想定され、対外的に「市内で感染が広がっている」との印象を与えることは市も覚悟の上。
北橋市長は「第2波の中、日本で初めて早期発見、早期治療のため全員を検査している。無症状の陽性者も多く出るが、短期決戦で収束させるには必要だ」と強調している。
(和歌山県は、知事の英断により、とっくの昔に接触者のPCR感染検査を積極的に実施している。北九州市長はいつまでも厚労省というお上の言いなりにならず、市民の命を預かる市長として、濃厚接触者だけではなく、接触者全員に対して検査をしなければならない立場。
今回、収まっても市で発令している外出自粛要請が解かれ、暫くすれば第3次が必ず襲来する。その可能性を極力押さえ込むためには、接触者全員検査が必要だ。強力な感染力を持ち、高齢者にとって非常に致死率が高い新コロナ感染症に対して、市民のことよりお上の言いなりになる市長はもはや市民にとって商品価値0ではなかろうか。今回少しだけ修正したようだが・・・)
専門家会議の連中は、感染力を持つ無自覚感染者のステルス感染者に対しての対策は、外出自粛政策というローテクだけで対応させ、3クール(1クール14日間)を経て、効果が出、順次解除した。
東京都はステップ何じゃらで、感染相談がまだ日に1000件くらいあるにもかかわらず、感染検査数を増加させず、感染者の発生件数を自由自在にコントロールしているようだ。
これまでに集計でも2度も大幅に感染者数の集計ミスして増加させた経緯や、集団感染も半月以上遅れて公表した案件もあり、そのコントロール力はすばらしいの一言のようだ。
緊急事態宣言の外出自粛効果が長い間続けば良いが・・・、集団感染でも発生したらまたゾロになる可能性もある。ただ、発表するかどうかはお上が決めることのようだ。
新コロナ感染症は感染して潜伏期間が通常3日~5日間(早い人で2日、遅い人で3週間:経過して発症した人もいる)。しかし、新コロナの恐ろしいところは、感染しても発症しない割合が20%いること。それも、無発症感染者でも感染力があり、隔離することが絶対条件となっている。
ただ、お国は有症者しか感染検査するなと自治体に指示し、濃厚接触者さえ有症でないがきり検査させず、感染力のある無発症感染者などを放置させ、ステルス化させてきた経緯がある。
緊急事態宣言での外出自粛により、ウイルスの不活性化の目安である14日間を3回転させたことにより、感染者の発生数が大幅に減った。しかし全滅したわけではなく、いつ、北九州や北海道のように増加するかわからない事態が続いている。その可能性、発生確率を下げるためにも、感染検査数を大幅に増加させ、無発症感染者であろうと陰性化するまで隔離し、その間、感染させない感染病対策が必要なのであるが・・・。
スクロール→
北九州市・小倉駅周辺の人出/ドコモデータ/15時現在
|
天神
|
|
|
感染者
|
前年比
|
感染前
|
4/7前
|
前年比
|
5月10日
|
日
|
0
|
-67.9%
|
-71.7%
|
-54.0%
|
|
5月11日
|
月
|
0
|
-47.3%
|
-51.3%
|
-24.5%
|
|
5月12日
|
火
|
0
|
-48.6%
|
-52.4%
|
-26.2%
|
|
5月13日
|
水
|
0
|
-52.4%
|
-56.0%
|
-31.8%
|
|
5月14日
|
解除
|
0
|
-47.4%
|
-51.4%
|
-24.6%
|
|
5月15日
|
金
|
0
|
-45.7%
|
-49.8%
|
-22.2%
|
|
5月16日
|
土
|
0
|
-1.2%
|
-15.5%
|
-37.8%
|
|
5月17日
|
日
|
0
|
-58.0%
|
-64.3%
|
-42.0%
|
|
5月18日
|
月
|
0
|
-40.4%
|
-44.9%
|
-14.5%
|
|
5月19日
|
火
|
0
|
-35.6%
|
-40.4%
|
-7.6%
|
|
5月20日
|
水
|
0
|
-35.8%
|
-40.6%
|
-8.0%
|
|
5月21日
|
木
|
0
|
-27.6%
|
-33.1%
|
3.8%
|
|
5月22日
|
金
|
0
|
-25.6%
|
-31.2%
|
6.7%
|
|
5月23日
|
土
|
3
|
-28.3%
|
-39.1%
|
-1.1%
|
|
5月24日
|
日
|
3
|
-37.6%
|
-47.0%
|
-13.9%
|
|
5月25日
|
月
|
6
|
-26.9%
|
-32.4%
|
4.9%
|
-31.0%
|
5月26日
|
火
|
2
|
-31.3%
|
-36.5%
|
-1.5%
|
-32.8%
|
5月27日
|
水
|
8
|
-29.7%
|
-34.9%
|
0.9%
|
-28.3%
|
5月28日
|
木
|
21
|
-32.5%
|
-37.5%
|
-3.2%
|
-28.6%
|
5月29日
|
金
|
26
|
-30.4%
|
-35.6%
|
-0.2%
|
-27.6%
|
5月30日
|
土
|
16
|
-42.1%
|
-50.8%
|
-20.0%
|
-39.1%
|
5月31日
|
日
|
12
|
-50.0%
|
-57.5%
|
-30.9%
|
-42.1%
|
集団感染 5/23~5/31
スクロール→
八幡西区の老人ホーム「わかば」
|
12
|
門司メディカルセンター
|
10
|
北九州総合病院
|
26
|
守恒小学校
|
5
|
↓厚労省の発表数値
感染検査数を増加させる気はまったく無いようだ。増やせば当然、感染者数が増加することから、自治体も国も増やしたくないことで一致しているようだ。
スクロール→
午前00時現在
|
31日
|
30日
|
29日
|
28日
|
国内
|
感染者数
|
16,650
|
16,607
|
16,532
|
16,498
|
当日
|
46
|
64
|
61
|
38
|
検査数
|
244,824
|
242,734
|
240,334
|
237,367
|
当日
|
2,090
|
2,400
|
2,967
|
1,886
|
空港検疫
|
感染者数
|
186
|
182
|
172
|
170
|
検査数
|
44,783
|
44,191
|
43,600
|
43,097
|
チャーター帰国
|
感染者数
|
15
|
15
|
15
|
15
|
検査数
|
829
|
829
|
829
|
829
|
合計
|
感染者数
|
16,851
|
16,804
|
16,719
|
16,683
|
当日発生数
|
47
|
85
|
36
|
32
|
検査数
|
290,436
|
287,754
|
284,763
|
281,293
|
当日検査数
|
2,682
|
2,991
|
3,470
|
2,592
|
国内陽性確率
|
2.2%
|
2.7%
|
2.1%
|
2.0%
|
隔離解除者
|
14,459
|
14,406
|
14,254
|
14,147
|
重症者
|
119
|
123
|
131
|
136
|
国内死亡者
|
891
|
886
|
874
|
867
|
隔離解除率
|
86.8%
|
86.7%
|
86.2%
|
85.7%
|
国内致死率
|
5.35%
|
5.34%
|
5.29%
|
5.26%
|
確認中
|
21
|
22
|
21
|
19
|
現在感染者数
|
1,480
|
1,490
|
1,570
|
1,650
|
現在感染者率
|
7.7%
|
7.8%
|
8.4%
|
8.9%
|
↓厚労省の発表数値に基づく感染検査数
スクロール→
3日間移動 感染者数と検査数の推移/厚労省発表値
|
|
3日間感染数
|
検査数
|
日平均
|
陽性率
|
31日
|
46
|
2,090
|
2,090
|
2.20%
|
28~30日
|
163
|
7,253
|
2,418
|
2.25%
|
25~27日
|
88
|
4,469
|
1,490
|
1.97%
|
22~24日
|
101
|
7,689
|
2,563
|
1.31%
|
19~21日
|
98
|
8,165
|
2,722
|
1.20%
|
16~18日
|
137
|
9,177
|
3,059
|
1.49%
|
13~15日
|
233
|
14,021
|
4,674
|
1.66%
|
10~12日
|
222
|
9,603
|
3,201
|
2.31%
|
5/7~9日※
|
281
|
12,680
|
4,227
|
2.22%
|
5/4~6日
|
495
|
2,877
|
959
|
17.21%
|
5/1~3日
|
737
|
15,709
|
5,236
|
4.69%
|
28~30日
|
669
|
12,882
|
4,294
|
5.19%
|
25~27日
|
973
|
7,089
|
2,363
|
13.73%
|
22~24日
|
1,224
|
15,519
|
5,173
|
7.89%
|
19~21日
|
1,277
|
10,768
|
3,589
|
11.86%
|
16~18日
|
1,543
|
14,625
|
4,875
|
10.55%
|
13~15日
|
1,298
|
13,293
|
4,431
|
9.76%
|
10~12日
|
1,949
|
8,848
|
2,949
|
22.03%
|
7~9日
|
1,098
|
13,803
|
4,601
|
7.95%
|
4~6日
|
779
|
3,794
|
1,265
|
20.53%
|
3~5日
|
636
|
6,146
|
2,049
|
10.35%
|
3/31~4/2日
|
489
|
7,510
|
2,503
|
6.51%
|
|
4/1~15
|
5,781
|
46,337
|
3,089
|
12.48%
|
4/16~30
|
5,686
|
60,913
|
4,061
|
9.33%
|
・入管検疫感染検査含まず
|
・厚労省発表の昼12時現在の集計値、5月9日からは厚労省の変更により当日00時現在(実質前日分)
|
・9日に厚労省がこれまで12時現在を前日24時=当日00時に変更したため、重複分を1/2として計算している。
|
・緊急事態宣言により感染者が大幅に減っており、検査依頼の連絡者も大幅に減っている。保健所談。
|