アイコン 世界・主要国のインフレ率 逆高の日本黒田インフレ 値上げ目白押し 商品価格一覧


帝国データバンクは今年4月までに7000品目以上食品等の値上げが実施され、それも平均18%とされている。1月16日からマクドナルドも商品の8割を値上げすると発表している。2月から2000品目以上の冷凍食品が値上げされる。4月以降も2000品目以上値上げが予定されているという報道も出ている。政府の政策による円安物価高であり、企業が便乗値上げしても誰も文句を言うことはない。しかし、勤労者の懐具合は悪化しており、結果、売れず、国民と値上げ企業の根くらべとなる。最悪は不況下の物価高=スタ河豚レーションに陥る危険性もある。

これまで、ガソリン価格や穀物価格の上昇は、政府が税金(実質、国債切って)で押さえ込み、=インフレを押さえ込んできたが、商品の国際価格があまりの値上がりに、また円安による輸入物価高もあり、その重圧により、インフレ退治に金利を上昇させた国々とは逆行して押し寄せてきている。

アベノミクスで空前の利益が出ていた2017年期以降、大手企業はその利益を従業員には還元せず、株主還元に奔走、ほかは投資に使うわけでもなく内部留保に務め経営陣は自己保身に専念し、技術開発・デジタル化、生産性の工場にも投資せず、後進国に至らしめている。相変わらず票に直結する巨額インフラ投資を続け、価格競争力のない土建経済を執行し続けている。
結果、バイデン米政権がもたらしたインフレに、ぷっちんプーチンまで加担した超度級の世界の物価高に、日本は実質賃金は下がり続け、20年にタマタマ実施した携帯料金の強制値下げ効果(インフレ抑制効果)も一巡したとたん、日本でも物価上昇が続いている。

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最近、円安が是正されてきているが、1年前に比較しまだ14%高く輸入商品を購入している(115円⇒131円/1月3日比較)。
一方、国際商品価格は世界主要国のインフレ退治の高い金利に、一部を除き、大幅に落ち着いてきている。その恩恵は日本の場合、円安で相殺され受けられないままとなる。日銀も政府も円安にシフトした昨年3月以降、円安のデミリット部分が解消される今年3月以降が早く到来することを望んでいることだろう。
しかし、2020年を基準としたCPI指数は世界経済がひっくり返らない限り、忖度数字を計上しない限り上昇し続けることになる。
例え、給与を上げてもこれまでどおり、増税案件が目白押しであり、税金でいくらでも没収するお国の算段が見えてしまう。「貧乏人は麦飯食ってろ」とかつての自民党総裁の発言が根底にある。増税だけでは気がおさまらず、社会保険料も上げてくるものと見られる。


スクロール→

世界のインフレ率

逆行する日本の黒田インフレ

2022年

12月

11月

10月

9月

日本

 

3.8

3.7

3.0

米国

 

7.1

7.7

8.2

イギリス

 

10.7

11.1

10.1

ドイツ

8.6

10.0

10.4

10.0

フランス

5.9

6.2

6.2

5.6

イタリア

11.6

11.8

11.8

8.9

スペイン

5.8

6.8

7.3

8.9

オランダ

9.6

9.9

14.3

14.5

(ユーロ圏)

9.2

10.1

10.6

9.9

スイス

2.8

3.0

3.0

3.3

カナダ

 

6.8

6.9

6.9

ブラジル

 

5.9

6.5

7.1

インド

 

5.9

6.8

7.4

サウジアラビア

 

2.9

3.0

3.1

中国

 

1.6

2.1

2.8

韓国

5.0

5.0

5.7

5.6

インドネシア

5.5

5.4

5.7

5.9

シンガポール

 

6.7

6.7

7.5

↓データはトレーデング・エコノミクス社のデータ使用、単位は下記にあり。

価格はだいぶ落ち着いてきているが、EVのバカ騒ぎでリチウム価格(バッテリー原価40%を占める)が高騰したままとなっている(コバルトもリチウムも中国が生産国)。

相場下落の恩恵は、日本は円安分だけ上乗せられ授かれない。

 


スクロール→

バイデン+プーチン合作による国際商品価格の暴騰と現在 月末相場

2022

先物相場

 

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

米金利

1.75%

0.25%

0.25%

2.50%

4.50%

対ドル円

108.8

103.1

115.0

138.9

131.1

海運指数

1,090

1,366

2,217

1,082

1,515

半導体指数

1,800

2,795

3,946

2,677

2,532

1,515

1,896

1,828

1,710

1,824

 

 

 

 

 

 

エネルギー等

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

原油WTI

63

48

75

89

80

天然ガス()

2.152

2.539

3.370

9.189

4.475

TTFガス()

13

19

87

239

76

石炭

67

80

169

425

404

ナフサ

548

432

698

654

591

鉄鉱石

92

158

116

99

117

スチール

3,774

4,220

4,568

3,873

4,019

木材

405

873

1,147

509

373

 

 

 

 

 

 

食料

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

小麦

555

640

779

831

792

大豆

915

1,297

1,338

1,422

1,519

トウモロコシ

388

484

593

677

678

砂糖

13.42

15.49

18.88

17.89

20.04

ココア(チョコ)

2,463

2,597

2,550

2,427

2,600

ヤシ油

3,052

3,600

4,697

4,144

4,174

菜種油

411

418

754

616

584

チーズ

2.04

1.66

1.76

1.92

2.05

牛肉

14.3

18.1

21.9

19.6

19.6

鶏肉(家禽)

5.35

6.01

6.53

7.98

7.68

リーン豚(赤肉)

71.8

70.2

82.7

93.6

87.7

57.3

53.7

62.3

86.8

83.7

尿素(肥料)

244

283

863

875

515

 

 

 

 

 

 

レアメタル等

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

アルミ

1,807

2,003

2,818

2,359

2,378

亜鉛

2,304

2,773

3,532

3,459

2,972

マンガン

31.50

31.25

31.25

31.75

31.25

銅・EV

2.7959

3.549

4.3925

3.549

3.805

ニッケル・EV

13,950

16,553

20,880

21,323

29,866

リチウム・EV

49,500

46,500

268,500

492,500

519,500

 

 

 

 

2022

単位

 

 

米金利

米金利

対ドル円

対ドル円

海運指数

バルチック

半導体指数

SOX

USD/t.oz

 

 

エネルギー等

 

原油WTI

USD/Bbl

天然ガス()

USD/MMBtu

TTFガス()

EUR/MWh

石炭

USD/T

ナフサ

USD/T

鉄鉱石

USD/T

スチール

CNY/T

木材

USD/board feet

 

 

食料

 

小麦

USd/Bu

大豆

USd/Bu

トウモロコシ

USd/BU

砂糖

USD/Lbs

ココア(チョコ)

USD/T

ヤシ油

MYR/T

菜種油

EUR/T

チーズ

USD/Lbs

牛肉

BRL/Kg

鶏肉(家禽)

BRL/Kgs

リーン豚(赤肉)

USD/Lbs

NOK/KG

尿素(肥料)

USD/T

 

 

レアメタル等

 

アルミ

USD/T

亜鉛

USD/T

マンガン

CNY/T

銅・EV

USD/Lbs

ニッケル・EV

USD/T

リチウム・EV

CNY/T

コバルト・EV

USD/T

 

[ 2023年1月 7日 ]

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