10~20代の女性に人気のファッションブランド「CECIL McBEE」(セシルマクビー)が、主力の「渋谷109」の店舗を含め全43店を11月までに順次閉店する。
1990年代から若者ファッションの代表格としてブームとなり注目された。ブランドや店舗を運営するジャパンイマジネーションによると、渋谷109店舗では全盛期には月1億円ほどの売上高があったという。だが、政治政策による消費不況に陥り渋谷ファッションは衰退、個々のオリジナルファッションに変化、そこに低価格なユニクロ、H&Mなどファストファッションが台頭してきて、客離れが進み、近年は売上高が低迷していた。
ジャパンイマジネーションはほかのブランドも展開しているが、新コロナの影響もあって全体的に売上高が落ち込んでおり、セシルマクビー以外のブランドも含め店舗全体の9割に当たる計92店を閉店するという。
これに伴い、全従業員570人の大半を解雇し、再就職を支援するという。
ジャパンイマジネーションによると、感染拡大に伴う店舗の休業もあって、業績が悪化。営業は段階的に再開したものの、ここに来て再び感染者は増えている。再度の休業になれば、賃料などの負担に耐えられないと判断し閉店を決めたという。
ジャパンイマジネーションは、扱うブランドを、セシルマクビーを含め5つほどに絞り込み、ネット通販の強化などで立て直しを図る。