デンマーク政府は4日、突然変異を起こした新型コロナウイルスが、毛皮取得用のミンク(食肉目イタチ科ミンク属)農場で検出され、ヒトへの感染が確認されたため、国内のミンクをすべて殺処分する方針を明らかにした。
デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、突然変異について「将来の(新型コロナウイルス)ワクチンの効果が、きちんと出ない恐れがある」と説明し、「すべてのミンクを殺処分する必要がある」と表明した。
トーキル・フォーグダ警察署長は殺処分を「できる限り早く」開始する方針を示した上で、農場1080ヶ所のミンク1500~1700万匹の殺処分は「非常に大規模な作業」だと認めた。
ミンクの毛皮生産量世界一の同国ではこれまで、ミンク農場207ヶ所で新型コロナウイルスが検出され、一部ではウイルスが突然変異を起こし、ヒトが変異型ウイルスに感染したことも確認されている。
変異型ウイルスについて、保健当局も「通常のウイルスと同程度の抗体で阻害されない」と結論付けていた。
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