米製薬大手「ファイザー」と独バイオ医薬ベンチャー「ビオンテック」は、開発中の新型コロナウイルスのワクチン候補について、最終段階の第3段階の治験で90%以上の参加者に効果が確認されたと発表した。
発表によると、現時点で安全性を巡る重大な懸念はなく、今月中にもワクチンの緊急使用に関する米当局の承認を求める見通しという。
ファイザーは16歳から85歳までの感染者に対するワクチンの緊急使用に向け米当局に承認を求める見通し。
そのためには治験参加者4万4000人の約半数からの安全性に関する2ヶ月間のデータが必要という。
ファイザーとビオンテックは米政府と19億5000万ドルの契約を締結しており、今年から1億回分のワクチンを供給する。
また、欧州連合(EU)、英国、カナダ、日本とも供給契約を結んでいる。
すでにワクチン製造に着手しており、年内に最大5000万回分(2500万人分/2回接種)が製造される見込み。2021年には最大13億回分(6.5億人分)のワクチンを製造するという。
ビオンテックのサヒンCEOは、ワクチンの免疫効果はまだ確実ではないが、1年間持続するとの楽観的な見方を示している。
以上、ロイター等