眼下、親コロナ事態で経済は底から回復途上ながら再度の感染拡大で再び窮地に陥っている。しかし、遂にファイザーワクチンが12月11日にも米FDAで承認されようとしており、その2日後から接種も始まる計画。それを好感した買いが勢いよく株価を押し上げ、遂に3万ドルの壁を終値で突き破った。1月20日にバイデン大統領になれば、新コロナ対策に積極的に対応することから、悪材料として地域的に規制強化が図られるものの、ワクチン接種が早期に進むものと見られる。
大統領選では、トランプ陣営がバイデン勝利を認め、引き次ぎに着手したことも明るい材料となった。
バイデン政権では連邦議会下院の民主党で図られていた大規模経済政策が執行されるものと見られ、ワクチン接種とともに経済浮揚は早期に実現する可能性が高くなってきている。
財務長官候補のイエレン前FRB長官は失業問題を当時から取り上げていたことから、大規模経済政策も早期に実現させるものと見られる。
トランプ政権下で史上初の3万ドル突破はトランプ氏にとっても意義深いものになった。
株は夢を買うもの、新コロナで業績を悪化させた企業も多く、その後の景気回復に乗り遅れれば、その現実に目が覚め株価は下がることになる。
日本にとっては、民主党政権では円高に触れ、円高次第では輸出企業の業績回復が遅れる可能性もある。岩盤の100円を切ったら危険。