東京都の発表数値は以前からいろいろ問題が指摘されているが、何が指摘されているのか東京都では理解されているのだろうか。
小池都知事は菅首相に詰め寄ることしかせず、自らの持ち場である東京都の感染状況に対する対策は自らが率先して臨機応変に行い、連れて政府を近隣諸県を巻き込むべきではないのだろうか。
感染検査数にしても東京都は8月段階で日に2万5千件、その後6万件以上の検査体制を整えたと発表していたが、そうした検査能力に対してその能力をまったく使い切っていない。
当然、検査機器はあってもバークボーンの検体採取をする医師や看護師たちの充足度、検体採取場等の問題もあろうが、そこで問われるのが都知事としてのリーダーシップ力である。力量のある人たちをスタッフにして任せ、全力で立ち向かう必要性に求められている。東京都は今回の宣言により2週間後にその効果は現れようが、このままの体制ではその後再び増加することは必至だろう。そして全国へまた拡散させてしまうことだろう。
全国の自治体は東京都の新コロナに対する防疫体制を標本にし、その程度に基づき運用している。ならば、全国すべての現場のリーダーとしての責任が東京都知事にあろうが、その役割をまったく果たしていない。元国会議員で大臣まで上り詰めた権力者たちを渡り歩く野合による要領の良さと美貌だけでは新コロナ戦争に打ち勝つことはできない。ぜひその実力を発揮してもらいたいものだ。
ワクチンによる集団免疫の効果が表出してくるまでにはまだ4ヶ月以上かかる。
前回の緊急事態宣言の時のように、次の波が来ることなどまったく想定せず対策も採らず、第2波にわぁわぁ言うだけでは次の波も想像できようか。
実行再生数など取りざたされているが、対策効果を計るものでしかなく、効果が表れなければ次の手を講じる臨機応変さが求められている指標に過ぎない。硬直化した官僚主義は新コロナウイルスの餌食になっているとも言えようか。
政府もこれまでのように人の・より経済が大事と言うのならば、医療関係者の次には東京都民・首都圏民に対してワクチンを先に接種させるべきではなかろうか。内閣府を除き、国会議員たちが最後の接種になるのは当然のことだろうか・・・。