アマゾン・ドット・コムが2日、2020年10~12月期の決算は、売上高が44%増の1255億5500万ドル(約13兆1870億円)だったと発表した。
新コロナ下の年末商戦でネット通販の利用が伸び、純利益は2.2倍の72億2200万ドル。売上高は10~12月期はクリスマス商戦期で膨らむ傾向にあるが、1000億ドルを上回るのは初めてとなった。純利益も過去最高を更新した。
2019年までは7月に実施していた大規模セール「プライムデー」を10月に移したことも底上げの要因になった。
米IT(情報技術)大手ではアップルも10~12月期の売上高が1000億ドルを超えた。
部門別では、主力のネット通販の売上高が43%増の664億ドル。「マーケットプレイス」に出品する事業者から受け取る手数料は54%増の273億ドル。
一方で「ホールフーズ・マーケット」など実店舗の売り上げは▲7%減、コロナの影響が続くなかで店舗はネットで生鮮食品を注文する人への配送拠点となっている。
このほか、データセンターのクラウド基盤を提供する「AWS」の売上高は28%増の127億ドル。前年比の成長率は鈍化しているものの、在宅勤務や自宅での娯楽を支えるサービスの隆盛により底堅い需要が続いている。