いちげんの暖簾
焼鳥いちげんなど居酒屋チェーンを展開するヴィア・ホールディングスが私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を第三者機関の事業再生実務家協会に申請し、受理されていたことが15日わかった。
新コロナの影響で居酒屋の不振が続き、財務基盤が悪化していた。新コロナ惨禍で外食の上場企業がADRを申請するのは初めてとみられる。
同社は第3四半期に
減損損失844百万円、
店舗閉鎖損失引当金繰入額23百万円
その他特別損失を16百万円
さらに、のれん残高の回収可能性から減損損失396百万円計上
共用資産の減損により減損損失41百万円を計上。
結果、当第3四半期連結会計期間(3ヶ月間)において、連結で特別損失▲13億21百万円を計上。
また、当第3四半期連結累計期間(9ヶ月間)において、連結で特別損失▲23億38百万円を計上している。
以上、
新コロナ以前より会社の体をなしておらず錬金術師の会社のようだ。それでいて株価は280円と異様に高い。資本金が49億35百万円あり、株主の出資金はその倍近くになり、そうした株主資本でこれまでもってきたが、それも食い潰し、今回のADR申請となっている。
日本国は何につけ潰さない国になってしまった。そのため整理淘汰されず、産業が循環せず、経営に競争もなくなり、デジタル化も進まず、設備投資もなくなり、生産性も向上せず、一応先進国だった国から後進国へ逆送して久しい。企業や財界にとってすばらしい国だ。
スクロール→
ヴィアHD 第3四半期 決算
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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←率
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経常利益
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株主利益
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20/3期Q3
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19,056
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-22
|
-0.12%
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-61
|
-176
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21/3期Q3
|
9,685
|
-2,048
|
-21.15%
|
-2,052
|
-3,889
|
21Q3/20Q3
|
-49.2%
|
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|
|
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20年3月期
|
24,404
|
-479
|
-1.96%
|
-522
|
-1,801
|
19年3月期
|
26,778
|
-685
|
-2.56%
|
-812
|
-2,841
|
18年3月期
|
28,340
|
94
|
0.33%
|
18
|
-2,266
|
21/3期Q3
|
総資産
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自己資本
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←率
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10,591
|
-2,673
|
-25.2%
|
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