「韓国経済」紙は16日、世界各国が相次いでアストラゼネカ製(AZ製)新型コロナウイルスワクチンの接種の中断を発表する中、韓国政府は接種の拡大を計画しており、波紋が広がっていると報じた。 今月下旬から75歳以上の基礎疾患などで療養病院などに入院している患者に対し、AZ製ワクチンの接種が始まる。
韓国政府が確保したコロナワクチンの中で同社製ワクチンは多くの量を占めている。これまでは韓国へはCOVAX経由でAZ製(130万人分)とファイザー製(6万人分)が納品された。AZ製は韓国内でSKグループが受託製造している分が供給されている。
ただ、AZ製ワクチンは血栓問題から、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、ポルトガルの政府が15日、接種を一時中断すると発表した。デンマークやノルウェー、アイルランドなど欧州で多くの国がすでに接種を中断しており、アジアでもタイやインドネシアが接種を保留している。
文在寅大統領は23日、AZ製ワクチンの65歳以上の接種者1号になる。これは、文大統領がG7の開催国の英国から招待されており、それまでに間に合うように接種するもの。一部では同社製ワクチンの安全性や効果が疑問視されていることを受け、宣伝効果も兼ねての接種ともされている。
なお、世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)は、同社製ワクチンと血栓の形成の間に因果関係があるとみるのは難しいとの立場を継続している。
以上、
昨年7~9月にかけ欧米日などがまだ臨床治験中のワクチンの購入契約に奔走する中、韓国は感染者が少なかったこともあり、文在寅大統領自らが世界の見本のK防疫と盛んに宣伝しまくり、ワクチン確保が大幅に遅れ、購入交渉に入ったのは昨年12月から、契約を締結したのは今年1月になってからのことであった。
それも本来後進国の購入窓口として機能する国連の共同購入機構COVAXからの購入分が最初に納品され、ワクチン種も選べないなかAZ製がほとんどとなっていた。2~3月のCOVAX経由はAZ製78万5千人分、ファイザー製が58,500人分。
AZ製は最初からドイツやフランスなどが、高齢者の治験データが少ないとして高齢者への接種を控えていたため、韓国政府はそれを参考に65歳未満の基礎疾患者に対して接種を開始した。
ただ、ファイザー製もAZ製も世界で始めて採用されるワクチン手法、基礎疾患者に対して開始したことは問題と思われる。もともと基礎疾患者で虚弱体質の病人に対して接種を行い、基礎疾患を発症したりも悪化させたりしてこれまでに16人が死亡している。
そして今回、65歳以上の基礎疾患者など入院患者に対して接種を開始する。しかし、欧州で血栓問題が表面化し、接種希望者は65歳未満の90%台から、65歳以上は半減しているという(療養病院入院患者には親族の同意が必要、同意が得られていないとの直近の報道)。
AZ製は日本も4月に1.2億回分の承認判定を行うことになっている。
アストラゼネカ製ワクチンの臨床試験データでは、成人8895人に対して65歳以上の高齢者の割合は7.4%の660人にとどまり、独仏で有効性に疑問が投げかけられた(偽薬接種を考慮すると治験者はその半分)。しかし、英国で大量に接種が始まり、その有効性が示され、独仏なども65歳以上に接種すると表明し、接種が進んでいた。
ところが、欧州で血栓問題が浮上し、AZ製は接種が多くの国で中断されている。なお、米国は現在、申請を受け審査段階、4月にも緊急認可するかどうかを決定する。
なお、数値に一部整合性がないのは、韓国各社の報道がコロコロ変わることによるもの。
スクロール→
韓国のワクチン接種計画 3月16日版
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新型コロナ予防接種対応推進団発表値
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対象
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人数
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ワクチン種
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2月~
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65歳未満の基礎疾患者
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28.9万人
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AZ製
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2月~
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一次高リスク医療関係者
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7.8万人
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ファイザー製
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3月~
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二次高リスク医療関係者
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27.6万人
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不明
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3月下旬~
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65歳以上の基礎疾患者
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37.6万人
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AZ製
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4月第1週~
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75歳以上高齢者
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364.0万人
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ファイザー製
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4月~
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施設高齢者・障害者等
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66.9万人
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不明
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4月~
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特殊学校教師ら
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5.0万人
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不明
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4月~
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養護、保育園看護師等
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1.3万人
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不明
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6月~
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65~74歳高齢者
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494.0万人
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AZ製
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6月~
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教師
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49.0万人
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不明
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・6月までに慢性疾患者、警察兵士など含め1200万人に接種予定、
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7月~
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一般
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ワクチン納入
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・2~3月AZ製78.5万人分、ファイザー製58,500人分。
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・3月末、ファイザー製50万人分とAZ製19万人分、
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スクロール→
韓国の購入ワクチン
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COVAX経由
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1,000万人分
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英アストラゼネカ製
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1,000万人分
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米ファイザー製
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2,300万人分
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米J&Jヤンセン製(1回用)
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600万人分
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米ノババックス製(1回用)
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2,000万人分
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スクロール→
韓国・ワクチン副作用状況
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3月15日午前00時現在
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累計値
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接種者数
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副作用
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同率
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AZ製
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562,816
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8246
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1.47%
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ファイザー製
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26,142
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101
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0.39%
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計
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588,958
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8,347
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1.42%
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副作用内容
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軽症
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8,248
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軽症ではない
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92
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けいれんなど重症疑い事例
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7
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・軽症は筋肉痛や頭痛、発熱、悪寒、吐き気など
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アナフィラキシー疑い事例
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アナフィラキシー症状・様含
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75人
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アナフィラキシーショック
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1人
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接種対象
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AZ製
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65歳未満の基礎疾患者等
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ファイザー製
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医療機関関係者
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死亡総数
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16人
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因果関係なしと
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死亡16人分析
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8件
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・脳血管系疾患や心血管系疾患などの基礎疾患(持病)悪化
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4件
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・心血管系、悪性新生物、慢性閉鎖性肺疾患など基礎疾患(持病)があり心不全、発作性心房細動、肺炎など推定死亡原因
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以上、12件は無関係と診断
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4件
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・正確な解剖検査結果を確認した後で再評価
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・接種開始2月26日
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・韓国新型コロナウイルス予防接種対応推進団版
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・韓国では毎日報告されている。日本は・・・
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