冷え込む京都観光、なのに倒産低水準 データで読み解くコロナ禍1年
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、国が初の緊急事態宣言を京都府と滋賀県に発令してから16日で1年となる。感染の波が押し寄せるたびに経済活動は制限を受け、休業や時短営業の要請によって多くの業界が打撃を受けた。京滋の主な経済指標や統計からこの1年を振り返ると、コロナ禍で傷む地域経済の姿が浮かび上がる。
宿泊業の倒産件数、前年度比66.7%増 増加率は過去最高
新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた2020年度(2020年4月~2021年3月)の旅館やホテルなどの宿泊業者の倒産件数は、前年度から66.7%増の125件となり、増加率で過去最高となった。帝国データバンクが、2000年度以降で宿泊事業を主業とする事業者(法人・個人事業者、負債1000万円以上、法的整理)について集計、分析した結果を2021年4月13日に発表した。
倒産件数の推移をみると、リーマン・ショックの影響を受けた2008年度が131件、東日本大震災後の2011年度の130件に次いで過去3番目に多かった。