8日、報道によると、京都大病院は新型コロナウイルス感染後に両肺がほぼ機能しなくなり、ECMO(エクモ、体外式膜型人工肺)での治療を続けていた女性患者について、親族2人の肺の一部を両肺として移植する生体肺移植手術を実施したと発表。
同病院によれば、コロナ感染後の肺障害に対する脳死肺移植は中国や欧米で実施されているが、生体肺移植は世界で初めてだという。
移植を受けたのは、関西在住の女性患者で、昨年末に感染。肺炎の後遺症で両肺が硬く小さくなり、機能しなくなり、3カ月以上にわたってECMOでの治療を続けていた。
術後、女性は現在、集中治療室に入っているが、順調にいけば2カ月で退院できる見通しで、臓器を提供した2人も順調に回復しているという。