猪苗代湖の“象徴”が廃船危機 運営会社破産で維持費は残り半年…引き受け手の出現信じ管理を続ける元従業員
福島県の猪苗代湖で長年シンボルとして親しまれてきた観光船が廃船の危機にある。新型コロナ感染拡大の影響で昨年6月に運営会社「磐梯観光船」が破産し、事業の承継先が見つからないためだ。タイムリミットは同社が残した維持費が尽きる半年後だが、元従業員は引き受け手が現れるのを信じ、今も管理を続けている。
今春 廃業倒産急増か
コロナ禍で企業や個人は働き方や生活習慣の変化を余儀なくされた。一昨年4月に施行した「働き方改革関連法」で推進する在宅勤務を含むリモートワークが加速。緊急事態宣言後の不要不急の外出自粛や休業要請は多くの企業に多大な影響を及ぼした。