世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフトにしている日本電産の2021年3月期の連結売上高は、家電、IT、ゲーム機等の新規需要を次々に取り込み、前期比5.4%増収の1兆6,180億64百万円となり、過去最高を更新した。このような新規需要の取込による増収効果に加えてWPR4プロジェクトによる徹底した原価改善及び固定費適正化等を実行致した。
一方、需要が急拡大しているトラクションモータシステム(E-Axle)等の先行開発費等を継続して計上したことにより、営業利益は前期比47.4%増益の1,600億11百万円となった。
税引前当期利益は前期比45.5%増益の1,529億78百万円、継続事業からの当期利益は前期比63.0%増益の1,228億45百万円となったとしている。
日本電産のモーターの需要先
精密小型モーター28%、車載22%、家電・商業・産業用37%、機器装置10%、電子・光学部品4%/海外売上高7%。
車載用でもトラクションモータシステムの売上高が同社の今後の成長を占うものになるだろう。EV市場はガラパゴスの日本を除き今後10年以上急拡大していく。
スクロール→
2021年3月期 IFRS
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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←率
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税前利益
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株主利益
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18/3期
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1,488,090
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167,637
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11.3%
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164,460
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131,434
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19/3期
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1,518,320
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138,620
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9.1%
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139,014
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110,798
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20/3期
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1,534,800
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110,326
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7.2%
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106,927
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60,084
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21/3期
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1,618,064
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160,011
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9.9%
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152,978
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121,977
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21/20比
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5.4%
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45.0%
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43.1%
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103.0%
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22/3期予想
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1,700,000
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180,000
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10.6%
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175,000
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140,000
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22予/21期比
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5.1%
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12.5%
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14.4%
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14.8%
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