財務省が11日発表した4~6月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数は▲4.7となった。マイナスは2四半期連続。
新コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言発令により、百貨店、大型商業施設、飲食店などが営業規制を受け、サービス業の景況感が悪化している。
業種別には、
製造業が▲1.4。半導体不足による自動車の減産などが響いた。
非製造業も▲6.2で外出自粛などで飲食店・ホテルなど影響している。
中堅企業の全産業は▲9.0。
中小企業全産業は▲25.5と大幅に悪化した。
先行きについては、
大企業全産業の7~9月期が+7.7、10~12月期が+8.4と改善を見込んでいる。
2021年度の全規模全産業の売上高は前年度比2.8%増、経常利益は6.8%増、設備投資は7.4%増を見込んでいるが、新コロナ惨禍の長期化により内需企業はダメージを受けていることから設備投資は暗いだろう。