7月23日から始まる東京オリンピック、実施競技数は33、実施種目数は339となる。
日本オリンピック委員会は、まだ参加国数や参加選手数を公表していないが、前回の感染症ジカ熱下のリオオリンピック(ブラジル)では207の国と地域が参加し、11,238人の選手たちが集い競技している。
アスリートたちは常に国際大会に向け努力し続けており、その頂点がオリンピックだろう。
そのアスリートたちを新コロナから守ることも開催国・日本の責任、マスコミも国民も、国内の感染拡大ばかりを注目しているが、足元では宣言が解けたもののまだ蔓延防止措置中にもかかわらず繁華街の人出が2桁増しており、それだけでも感染増が懸念さている。
感染力がアルファ株(=英国株)より強く、重症化率も高いとされるデルタ株(=インド株)はまだ都内で拡散中ながら、厚労省が発表している数値より実際は多く、いつ爆発するかわからない状態になりつつある。現在ではデルタ株より強烈なDelta Plusまで出現している。
感染しないように人出を制御する必要があろうが、首都圏住民の制御機能はマヒ状態に突入しつつある。
またワクチン接種を完了した人たちが自由行動してしまえば、そうでない人たちも規制中にもかかわらず行動してしまい、完了者の人たちも規制期間中は自己制御すべきではないだろうか。
英国では接種完了者もDelta株もしくはDelta Plus株に多く感染していることも報告されている。
一方で、日本でもワクチン接種が進んでいる。しかし、出遅れた分、東京オリンピックを前にして感染増を食い止める率には達しないことも明らか。感染増を食い止めるには、国民それぞれが意識して行動するほかない状態が続いている。
国民それぞれが人との接触を可能な限り減らすこともオリンピック参加のアスリートたちを支援することにもなる。
今国民が動きをセーブして感染増にならない努力をすれば、ワクチン効果も8月中ごろから出始め、自ずと感染リスクは下がってくる。