上下運動が激しくなってきた米国などの証券市場や商品先物市場

米国はオミクロン株の猛威に経済活動など停滞しているはずだが、緩和策を取り続けている州や若干規制強化した州など、ほとんどオミクロン株の猛威を無視した経済活動となっている。

ただ、原油高・資源高などの高騰から生産者物価指数も消費物価指数も大きく上昇しており、消費支出の上昇率は抑えられ、１２月の小売販売高は前年同月比▲１．９ポイントダウンしている。

米金利上昇だけではなく、緊迫しているウクライナ問題もあり、米市場は２４、２５日と連続して１０００ドル以上の値幅に動いている。すでに英米が兵器をウクライナに供与、ロシア侵攻に備え、兵も動かしている。ドイツは兵器の提供をしないことを決定している。NATOも１枚岩ではない。

これまで米国が関係する紛争ではドル高になる。

相場は金持ちたちや機関投資家たちのゲームであり、こうした投機市場は世界的な金余りの余剰資金を吸収する場として気持ちは常に上昇指向となっている。ただ、夢を買い、現実で売る投機市場の世界である。

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１月２５日の相場と過去２年間のピーク&ボトム
		1/25現在	ﾋﾟｰｸ比	ピーク	ボトム
米NYダウ	ドル	34,297	-6.80%	36,799	20,117
米NYダウ	ドル			22/1/14.	20/3/16.
上海総合	指数	3,433	-7.59%	3,715	2,740
上海総合	指数			21/9/13.	20/3/23.
日経平均	円	27,131	-11.54%	30,670	16,823
日経平均	円			21/9/14.	20/3/16.
KOSPI	指数	2,720	-17.30%	3,289	1,600
KOSPI	指数			21/6/28.	20/3/16.
仮想BTC	ドル	36,746	-43.00%	64,463	5,733
仮想BTC	ドル			21/11/8.	20/3/16.
原油	WTI	85.38	-0.58%	85.88	3.92
原油	WTI			22/1/17.	20/4/20.
対ドル円	円	113.889	9.81%	103.712	115.786
対ドル円	円		円安	21/1./4.	22/1/3.
※1/25日の価格は日本時間26日06時00分現在、NYダウ、BTC、原油、為替
価格変動要因
1、新コロナ、感染拡大と経済回復、ｻﾌﾟﾗｲﾁｪｰﾝ問題
2世界経済の回復
3、米経済回復に伴う金融引締策、ﾃｰﾊﾟｰﾘﾝｸﾞ、金利上昇
4、中国リスク、資源価格上昇、電力不足、
5、原油業界の高価格策、OPEC+α＋米ｼｪｰﾙｵｲﾙ軍団
6、ウクライナ・中東問題(欧州をまかなうウクライナの小麦、もしもの場合は小麦価格も急上昇)

＜米国の感染者の状況＞

オミクロン株の致死率は、重症化率も低く、ワクチン効果や治療薬もあり大幅に減少しているが。

しかし、感染者の絶対数が急増しているため、死亡者数はデルタ株時代の１０月・１１月と変わらない水準で推移し、それも最近はさらに増加傾向にある。

バイデン民主党政権は、ワクチン接種や追加接種を呼びかけているが、共和党の保守派や宗教関係、貧困層の接種率が悪く、感染者の増加の勢いはまだ止まっていない。

一方、日本國は厚労省が頑として追加接種を１２月から進めなかった。１２月接種数は６０万人、１月になっても遅々として進めず、１月２５日官邸公表分で累計２６２万人、人口の２．１％に過ぎない。最優先の医療介護従事者が先であり、免疫脆弱者で優先接種の高齢者の段階ではない。ほとほと呆れ返る。

まだ政界でうろつく尾身老人の主張のように人流を抑制しないならば、追加接種が唯一のオミクロン株に対する防疫武器となる。

その武器については何も言わぬ。すでに保育所・幼稚園・学童の学級閉鎖が多発し、トヨタのライン停止など産業界にも影響してきている、主婦等の勤労にも影響している。

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[ 2022年1月26日 ]