中国などからの輸入鋼材を扱う同社は中間期の鉄鋼建材流通業界について、国内の需要動向は低調ながらも極端に落ち込むことなく推移。鉄鋼商品市況は、海外の経済活動の回復とともに、鉄鋼商品の原材料である鉄鉱石、鉄スクラップなどの原材料価格の上昇が継続したことにより、鉄鋼メーカー主導の中で国際市況の動きに同調する形で高騰した。
さらに、海外需要の高まりに伴い、国内では建材関連等の一部鉄鋼商品に枯渇感が出る等、今後の需要動向、鉄鋼市況動向や中長期案件の納入時期の見極めが難しい局面となっている。 そうした中、同社は鉄鋼商品販売事業については、メーカー主導の中での市況上昇に伴う仕入コスト上昇に対し、販売価格への反映に取り組むとともに、各拠点の在庫並びに加工設備を最大限活用することで、販売数量増加と収益向上に向けて積極的に営業展開したとしている。
船賃も高騰している中、大幅な営業利益増は、いかに国産鋼材が高いかということだろうか。
ただ、中国は需要先の不動産業界に対する政府の3道紅線政策により低迷、インフラ需要は旺盛なものの、石炭不足、鉄鉱石も良質の石炭(コークス化)は、豪州炭の輸入禁止措置により、石炭不足、価格も上昇、鉄鉱石価格は落ち着いてきたものの、一時2.5倍まで跳ね上がり、中国の鉄鋼業界も難しい局面にある。
鉄鋼の先物価格は、20年末4200CNY/Tであったが、今年5月11日5900CNYを付け、同月27日には4600CNYまで急降下、10月11日には再び5900CNYまで上昇、11月9日現在4450CNYまで急落し、不安定な動きを繰り返している。
電炉のH型鋼や厚板材も、電力不足で生産は不安定になっている。また、政府は電力料金を事業者用は2割までの上昇を認めており、中国メーカーの生産コストも上昇する。中国は粗鋼生産量では世界の6割を生産し、11億トン以上を生産している。
スクロール→
22年3月期第2四半期 日本式
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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←率
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税前利益
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株主利益
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21/3期Q2
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94,073
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1,970
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2.1%
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2,117
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1,416
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22/3期Q2
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103,105
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6,860
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6.7%
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6,993
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4,765
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22Q2/21Q2比
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9.6%
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248.2%
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230.3%
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236.5%
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22/3期予想
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216,998
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11,144
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5.1%
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11,354
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7,623
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22予/21期比
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7.0%
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71.1%
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69.0%
|
69.1%
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21/3期
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202,825
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6,512
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3.2%
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6,717
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4,508
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20/3期
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229,290
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6,360
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2.8%
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6,527
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4,416
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19/3期
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232,164
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6,632
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2.9%
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6,680
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4,664
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