国際大学スポーツ連盟は２９日、１２月１１日から２１日までスイス中部ルツェルンで開催予定だった冬のユニバーシアード大会を中止すると発表した。

中止理由について、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大を防ぐためのスイス当局による入国規制などを挙げた。

大会は当初、今年1月に行われる予定だったが、新コロナの影響で来月に延期され、日本からも６競技に７０人余りの選手が参加する予定だった。
主催者は「すばらしい大会を開くことができないのは非常に残念だ」としている。
以上、

オミクロン株の前に、欧州では感染が再拡大しているデルタ株により、スイスも感染者が急増しており、すでに外国人の入国規制が厳しくなっていた。そうしたところにオミクロン株の出現でさらに入国規制が強化され、今回の事態に至った。
参加予定選手は残念だろうが、まだ世界はSARS CoV2のパンデミック下にあり、中止を受け入れるしかない。

英健康安全庁（UKHSA）によると、これまでにオミクロン株感染が確認された３人目の感染者はすでに国外に出ているものの、英議会などがあるロンドン中心部のウェストミンスターを訪れていたという。前日に確認された２人は、英南東部エセックスと中部ノッティンガム在住、それぞれアフリカ南部への渡航歴があった。自宅で自主隔離しているという。
その間、ブレントウッド中心部のファストフード店や２１日には地元の教会を訪れており、同日、同教会を訪問した人はPCR検査を受けなくてはならないと呼びかけている。

英スコットランド自治政府は２９日、オミクロン株に６人が感染したと発表した。ラナークシャーで４人、グラスゴー近郊の２人で一部は渡航歴がなく市中感染したと見ている。

＜オミクロン株検出国＞
▽アフリカでは、南アフリカ、ボツワナ。
▽ヨーロッパでは、イギリス、ドイツ、イタリア、ベルギー、デンマーク、チェコ、オーストリア、スウェーデン、スペイン、オランダ(２便搭乗者計６００人⇒うち陽性者６１人⇒うち１３人オミクロン株／６００人全員ホテル隔離中、うち２人脱走、スペイン行き飛行機内で逮捕)。
▽中東では、イスラエル。
▽アジアでは、香港。
▽オセアニアでは、オーストラリア。
▽北米ではカナダ
このほか、欧州で検出された人のアフリカ南部から飛行機便の出発国が別途ある。また、日本やスイスでは疑いのある人の遺伝子を精査中でもある。

欧米などはWithCorona策を採り、規制を大幅に緩和しており、連れて現在大幅感染者増に見舞われ、当然、海外からも渡航者が多くなり、こうした事態は想定されたこと。
世界が感染者を多く出すほどにスーパー変異株の出現確率は高くなり続け、現実味を帯びてくる。

＜スイスでも＞
スイス連邦政府は１１月２８日夜、新たな変異株「オミクロン株」と疑われる初の感染例が見つかったと発表した。
感染拡大を防ぐため南アフリカからの直行便を禁止したほか、一部の国に対する入国制限を強化した。
下記リスト国からの入国者は、ワクチン接種の有無にかかわらず飛行機搭乗の際の陰性証明書の提示と到着後１０日間の自宅待機が義務付けられている。

＜Explanation of the list＞
Belgium
Botswana
Eswatini
Hong Kong
Israel
Lesotho
Mozambique
Namibia
South Africa
Zimbabwe
Czech Republic
Egypt
Malawi
Netherlands
United Kingdom
Angola
Australia
Denmark
Zambia
Canada
Japan
Nigeria
Portugal

＜スイスの感染状況＞
スイスはオミクロン株に関係なく、開催できる状況にない。