米国では金利が上昇しているにもかかわらず、住宅着工件数が予想(145万戸)に反し、2桁の12.2%増となり、20・.21日開催されている米FOMCのインフレ退治策で大幅金利上昇を確定的なものとしている。
これを受け、木材価格(Lumber (USD/1000 board feet))は20日、7%あまり上昇し513ドルとなっている。昨年3月には1,645ドルまで暴騰していたが、落ち着いてきていた。新コロナ前の2019年12月は410ドルだった(9/19日は482ドルだった)。
労働市場は、新規雇用数は減少しているが、新規失業保険申請数は減少し続け、雇用者総数を増加させてきている。
労賃も昨年7月から発表されている今年7月まで上昇し続けている。
金利高に経済指標が悪化する中、まだ堅調に推移している分野も多く、その購買力の強さにインフレが再び加速するおそれもある。
それも8月のインフレ率は、原油価格を除けばまだほとんど鎮静化の動きになく、価格が上昇しており、肝心の食料インフレ率は大幅に上昇し続けている。
こうした状況を早期に打破し、元の鞘に収めるべく、経済成長よりインフレ退治を第一義に金融・経済政策の舵を取っている。
今回の米国発のインフレはバイデンインフレであり、バイデン大統領の独り相撲だが、世界中が巻き込まれている。
国際商品先物相場が下がっても、経済に反映されるには2~3ヶ月を要する。ましてや為替安では、商品価格が下がっても為替安で相殺され、為替や巣により高値のままになる可能性すらある。