中国税関総署が7日発表した10月の貿易統計(ドル建)によると、輸出は前年同月比▲0.3%減の2,983億ドル(約44兆円)だった。
輸入も▲0.7%減の2,132億ドルだった。ともに減少するのは新コロナ緊急事態の中の2020年5月以来、2年5ヶ月ぶり。
金利上昇で世界経済が減速し、中国の内需も新型コロナウイルス対応の移動制限で弱まっている。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は851億ドルの黒字だった。減少率では輸出が輸入より小さかったため、前年同月より0.9%拡大した。
9月まで2桁の伸びが続いたが大幅に鈍化した。
以上、
日本を除く世界の主要国がインフレ退治で金利を上昇させ、経済を悪化させており、世界の工場の中国からの輸入も減少してきている。こうした事態は世界各国は金利を上げ続けていることから今後さらに強度化するものと見られる。
ロックダウンは中国各地で部分的に行われており、そうした地での生産活動は厳しい感染規制の中で行われている。
そのため20万人を雇用する鄭州市の鴻海のiPhone組立工場も規制に嫌気して大量の退職者が出、同社はボーナスを4倍払うと離職者防止に努めている。
内需も不動産バブルを崩壊させており、ITネット企業も共同富裕論をおっ立て弾圧しており、失業率も5.5%と高い水準、よって消費も低迷、いよいよインフラ投資だけが景気を支えることになる。