韓国からの観光客は１０月１１日の個人旅行解禁から大勢押しかけている。心配するのは新コロナ、３回接種確認でＯＫとなっており、逆に日本からの訪韓観光旅行も同じ取り扱いになっている。ただ、世界中で両国は一番感染者が発生している国（百万人あたり）、
しかも両国とも３回目接種では接種時期から見て抗体量が減衰し賞味期限が切れ、感染しやすい体質下にある。若い人でも重症化しない保証はない。

特に観光地はこれまでの沖縄で立証されているように、県外観光客が押し寄せるたびに感染者が急増、今シーズンの紅葉が１０月から始まった北海道では、第８波が顕著に押し寄せている。シーズンオフとなった沖縄では１０月からほとんど増加していない。
国内の海外客は韓国だけではなく多くの国からすでにやってきている。オミクロン株系統の一番感染力が強い種が国内に持ち込まれ感染を広げる可能性もある。
入国に当たり、最低限、サーモチェックぐらい行うべきではないだろうか。サーモチェックしても訪日客が減る原因には一切ならない。
その後の感染検査など、入国管理局が面倒くさいのだろう。

日本の現在の空港検疫は、３回接種証明書（なければ出国前検査証明書）と空港での質問書に回答するだけで入国でき、サーモセンサーによる体温検査である水際チェックも行われていない。

北海道では１１月１６日現在、感染者用病床が２,２８４床用意され、うち１,０５６床がすでに使用されている。感染者数はまだ増加しており、地域によってはすでに逼迫している可能性も高い。そうしたところに内外問わず観光客押し寄せ、発症して入院すれば・・・。

政府はＡＢ統一ドサクサに紛れ、大規模緩和はいかがなものかと思われる。国内では実質ＧＯＴＯキャンペーンが実施されてもいる。感染者数が増加するのは当然のことかと思われる。

ならば、死亡者の発生を抑えるため、高齢者や重症者対策が採られているかといえば、８月だけで７,３４１人（それまでの最高は２月の４,８５５人、８月は日平均２３７人）が亡くなっているものの、反省も検証もなく、なんら変わっていないどころか、医療体制が国の指針により、高齢者施設の重症者の対応など昨年までより悪化させているようにも見える。

医療機関によっては、すでにお見舞いを禁止したところもある。
死亡を伴うクラスター発生確率の高い施設では、そうした対応も必要ではないだろうか（高齢者施設も厚労省指針で緩和されたままになっている）。
今月も１９日までに感染死亡者数は１５００人（１０月は月間１,８６４人死亡）に達している。
韓国からは増加し続ける。
個人旅行解禁は急に決定されたため、海外からの飛行機便は限られており、韓国の大手やＬＣＣ航空会社も挙って路線の増便や２０１９年８月から停止した路線の再開などに入っており、順次訪日客は増加してくるものと見られる。
日本から韓国への観光客も増加している。　
ちなみに、ジャパンボイコット前の２０１８年の韓国からの訪日客数は７５３万８千人で月平均６２万８千人だった。