危険サインの上場企業は85社…迫り来る「年の瀬倒産」零細・中小から中堅に広がる“破綻の波”
年の瀬が迫ってきた。「無事、年を越せるかどうか……」と頭を抱える中小企業の経営者は多い。従業員は「冬のボーナスはほんのちょっと出たけど、ウチは大丈夫?」と不安を抱える。ここへ来て市場では“年の瀬倒産”の急増がささやかれ出した。日本のどこかで毎日のように会社は倒産している。長野県で居酒屋やイタリアンを経営していた「鯨屋」は11月下旬、自己破産を申請した。新型コロナの影響で先行きの見通しが立たなくなった。負債は約1億円。
1年以内の「倒産リスク」が高い業種ランキング 2位「電気業」、1位は?
1万社を分析AI与信管理サービスを提供するアラームボックス(東京都新宿区)が、1年以内に倒産するリスクがある企業を分析し、「倒産危険度の高い10業種」を発表した。その結果、1位は「農業」だった。2位「電気業」とともに、7月に同社が発表したランキングでも同じ順位で、引き続き倒産リスクが高い業種になっている。