経営破たんが相次ぐ金融機関、欧米の金融当局は今回の金融不安は一大事に至らないとし、インフレ退治の金利上昇を優先させた。ただ、新コロナの打撃、高金利の打撃、地政学的打撃に経済指数が悪化しており、影響を受けている業界に対して、金融機関や投資ファンドは融資なり出資なり投資しており、そうした債権がまた投資家に販売され、小さな破綻が大きな破綻に連鎖する可能性は、リーマンショック以来の金融緩和・低金利により、何から何まで証券化され、金融システムそのものが拡張し続け、当局の監視システムでは遠に対応できなくなっている。
それを反映し、SVB+シグネスチャー →FRC →CSに連鎖、オーストリアのBAWAGや常連のドイツ銀行にも波及しようとしている。
今回の金利上昇により、経済低迷の影響を受けている企業や各種ローンに対する債権は、さらに窮地に陥る可能性もあり、金融機関しかり、連鎖が連鎖を呼ぶ可能性は、一段ギアアップしたものと見られる。
インフレ退治当局は、長期の金融緩和で、短期間の高金利では耐えると見ていたようだが、耐えられない金融機関、投資ファンド、企業が続出する可能性が出てきている。
不安はSNSで拡散されさらに不安を呼び、ネツトで一瞬のうちに引き出される銀行時代、金融当局はどこまでデジタル化に対応しているのだろうか。株式市場もまったく同じだ。
下記、金融機関は、今後、何かのきっかけで火を噴く可能性がある。何かがなければよいが・・・。