中国 1~2月 鉱工業生産2.4%増 その中身は
中国国家統計局が発表した23年1~2月までの鉱工業生産指数は前年同月比デ2.4%増となった。
3大分野でみると、
鉱業が前年比4.7%増、
製造業が2.1%増、
エネルギー関連の電気・熱・ガス・水の製造・供給も増加した。
産業別に見ると、
1~2月にかけて主要41産業のうち22産業の付加価値額が前年同期を上回った。
うち、
石炭採掘および洗浄産業は5.0%増加、
石油および天然ガス採掘産業は4.2%増加、
農業および副業食品加工産業は0.3%増加、
ワイン、飲料および精製茶製造産業は▲0.3%減少、
繊維産業は0.3%減少した。
化学原料および化学製品製造業は7.8%増加、
非金属鉱物製品産業は0.7%増加、
鉄金属製錬および圧延加工産業は5.9%増加、
非鉄金属製錬および圧延加工業は6.7%増加、
一般装備製造業は▲1.3%減少、
特殊装備製造業は3.9%増加、
自動車製造業は▲1.0%減少、
鉄道、造船、航空宇宙およびその他の輸送産業は減少。
設備製造業は9.7%増、
電気機械器具製造業は13.9%増、
コンピュータ、通信、その他の電子機器製造業は▲2.6%減、
電気と熱の生産と供給は2.3%増。
製品別では、
1~2月にかけて、620製品中269製品の生産量が、前年同期を上回った。
鉄鋼2億623万トン、前年比3.6%増、
セメント1億9,855万トン、▲0.6%減、
非鉄金属1,192万トン、 9.8%増、
エチレン508万トン、 ▲1.7%減、
新エネルギー車97万台、 16.3%増、
発電量1兆3,497億kwh、 0.7%増、
原油処理量1億1,607万トン、 3.3%増。
1~2月の鉱工業企業の製品販売率は95.8%で、前年比▲1.7ポイント減少し、工業企業の輸出出荷額は2兆1,614億元で、名目で前年比▲4.9ポイント減少した。
(なお、中国は1~2月は不定期の春節の長期休暇があり、多くの資料で2ヶ月間をまとめ報告されている。)
昨年は3~5月にかけ上海ロックダウンなどの影響があり、今年の3月以降はその反動増が見込まれる。ただ、欧米の経済低迷が金利高により表明化してきており、その影響を受けることになる。
今年の1~2月の鉱業生産は石炭は増加、鉄・非鉄とも伸びている。製造業ではスマホは売れず、半導体生産量も落ち、輸出も減少している。自動車は中国では大量に輸出される時代に入っているが、大幅に減少している。ただ、今年から新エネ車は補助金がなくなり減少が心配されていたが増加している。内燃機関車の生産が大幅に減少しているようだ。
太陽光発電セルの生産が大幅に伸びており、国内のほか欧州へ、米バイデン政権向けで伸びているのだろう。日本も小池都知事政策に対応して大量に準備されているものと見られる。
スクロール→
2023年1月~2月の指定規模以上鉱工業生産の主なデータ |
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2023年 |
1月~2月_ |
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絶対額 |
前年比 ( % ) |
|
一定規模以上の産業の付加価値 |
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2.4 |
3分野 |
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|
鉱業 |
|
4.7 |
製造業 |
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2.1 |
うち、ハイテク製造 |
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0.5 |
電気・熱・ガス・水の製造・供給 |
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2.4 |
経済タイプ別 |
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|
うち国有企業 |
|
2.7 |
うち株式会社(民間) |
|
4.3 |
外国・香港・マカオ・台湾の投資企業 |
|
-5.2 |
うち民間企業 |
|
2.0 |
|
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|
主要産業の付加価値 |
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|
石炭採掘産業など |
|
5.0 |
石油・ガス採掘産業 |
|
4.2 |
農業・副業食品加工業 |
|
0.3 |
食品製造 |
|
3.7 |
ワイン、飲料、精製茶の製造 |
|
-0.3 |
織物産業 |
|
-3.5 |
化学原料・化成品製造 |
|
7.8 |
医薬品製造 |
|
-3.1 |
ゴム・プラスチック製品産業 |
|
-3.5 |
非金属鉱物製品産業 |
|
0.7 |
鉄金属製錬・圧延加工業 |
|
5.9 |
非鉄金属製錬・圧延加工業 |
|
6.7 |
金属製品産業 |
|
-0.8 |
一般機器製造 |
|
-1.3 |
特殊機器製造 |
|
3.9 |
自動車製造 |
|
-1.0 |
鉄道、船舶、航空宇宙およびその他の輸送機器の製造 |
|
9.7 |
電気機械器具製造業 |
|
13.9 |
コンピュータ、通信およびその他の電子機器の製造 |
|
-2.6 |
電気・熱の製造・供給業 |
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2.3 |
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|
主な生産量 |
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|
布(1億メートル) |
50.0 |
-11.2 |
硫酸(100 %)(万トン) |
1,579.0 |
0.9 |
苛性ソーダ(100 %)(万トン) |
659.0 |
5.5 |
エチレン(万トン) |
508.0 |
-1.7 |
化学繊維(万トン) |
961.0 |
-6.0 |
セメント(万トン) |
19,855.0 |
-0.6 |
板ガラス(10,000重量箱) |
15,360.0 |
-6.6 |
銑鉄(万トン) |
14,426.0 |
7.3 |
粗鋼(万トン) |
16,870.0 |
5.6 |
鉄鋼(万トン) |
20,623.0 |
3.6 |
非鉄金属10種(万トン) |
1,192.0 |
9.8 |
うち一次アルミ(電解アルミ)(万トン) |
674.0 |
7.5 |
金属切削工作機械(万台) |
8.0 |
-11.8 |
産業用ロボット(セット) |
62,036.0 |
-19.2 |
車 (万台) |
365.3 |
-14.0 |
うち乗用車(万台) |
135.9 |
-13.1 |
SUV (万台) |
138.5 |
-17.3 |
うち新エネルギー車(万台) |
97.0 |
16.3 |
発電機セット(発電設備)(万キロワット) |
16,341.0 |
31.0 |
太陽電池(太陽電池)(万キロワット) |
6,297.0 |
40.8 |
マイコン設備(万台) |
4,604.0 |
-21.9 |
移動通信端末(万台) |
20,371.0 |
-4.8 |
うちスマートフォン(万台) |
13,447.0 |
-14.1 |
半導体・集積回路(億個) |
443.0 |
-17.0 |
原炭(万トン) |
73,423.0 |
5.8 |
コークス(万トン) |
7,763.0 |
3.2 |
原油(万トン) |
3,417.0 |
1.8 |
原油処理量(万トン) |
11,607.0 |
3.3 |
天然ガス(億立方メートル) |
398.0 |
6.7 |
発電量(億kWh) |
13,497.0 |
0.7 |
火力発電(億kWh) |
9,757.0 |
-2.3 |
水力発電(億kWh) |
1,367.0 |
-3.4 |
原子力発電(億kWh) |
668.0 |
4.3 |
風力発電(億kWh) |
1,337.0 |
30.2 |
太陽光発電(億kWh) |
370.0 |
9.3 |
商品販売率 ( % ) |
95.8 |
-1.7 |
輸出出荷額(億元) |
21,614.0 |
-4.9 |