韓国企画財政部が5月17日公表した経済動向報告書(グリーンブック)では、最近の韓国経済について「製造業と輸出の好調に、訪韓観光客の増加やサービス業の改善など内需回復の兆しが加勢している」とし、「景気回復の流れが次第に拡大している」と判断している。
政府はこれまで、輸出の回復傾向に内需が追い付いていないなど「経済部門によって回復速度に差がある」としていたが、今回は「内需も回復の兆しが見える」との判断に変化した。
このところの消費と建設投資関連指標の上昇傾向を反映したものとみられる。
1~3月期の国内総生産(GDP)速報値によると、
同期の民間消費が0.8%増、建設投資が2.7%増加。
3月は商品消費を示す小売販売が前月比1.6%増加、
しかし、3月のサービス業生産は対面サービス業を中心に▲0.8%減。
設備投資は1~3月期のGDP速報値で前期比▲0.8%減となった。
3月の産業活動動向でも、設備投資指数は前月比▲6.6%減少している。
インバウンド効果も出ているサービス産業、それでいてマイナスとは国民の動きが鈍いのだろう。
輸出の好調(7ヶ月間連続増加)は、半導体の回復による効果が大きく、自動車輸出も好調、船舶の輸出は波があるものの金額が大きく、海外へ納品すれば大きな売上高となっている。
内需の本格的な回復は、不動産バブル崩壊がソフトランディングし、不動産市況が早期に回復するかどうかにかかっている。住宅産業は経済波及効果が高く、韓国にとって早期立て直しが求められる。
不動産バブルミニ崩壊で疲弊している韓国経済、政府は国民が期待する景気対策を無視したまま4月の総選挙に突入し、政府与党は大敗している。
スクロール→
韓国 建設受注/兆ウォン
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22年
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23年
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24年
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23/22
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24/23
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1月
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7.65
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4.74
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5.35
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-38.0%
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12.9%
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2月
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4.57
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3.64
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3.25
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-20.4%
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-10.7%
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3月
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7.41
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4.26
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-42.5%
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4月
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8.90
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3.65
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-59.0%
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5月
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7.73
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4.41
|
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-42.9%
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6月
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10.00
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8.27
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-17.3%
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7月
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9.47
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4.08
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-56.9%
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8月
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7.58
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4.12
|
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-45.6%
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9月
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10.10
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6.68
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-33.9%
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10月
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4.52
|
6.66
|
|
47.3%
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11月
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6.71
|
5.98
|
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-10.9%
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12月
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10.70
|
9.86
|
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-7.9%
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合計
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95.34
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66.35
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-30.4%
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|
-30.4%
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