アイコン 株式会社大林組、サステナブルなリユース技術でCO2排出削減に貢献

Posted:[ 2024年6月28日 ]

2024年6月27日、株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、国内初となる建物解体後の鉄骨やコンクリート製の構造部材を新築建物にリユースする取り組みを発表しました。この試みは、同社の技術研究所(東京都清瀬市)内での実験棟「オープンラボ3(OL3)」新築工事において実施されます。

社会的背景

2050年カーボンニュートラル実現に向け、建設業界ではCO2排出削減が急務となっています。大林組は「持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、Obayashi Sustainability Vision2050を策定し、脱炭素社会や循環型経済の実現に向けた技術開発を進めています。

オープンラボ3新築計画における取り組み

この計画では、解体する実験棟の鉄骨部材(柱・梁・ブレースなど)とコンクリート部材(基礎・基礎梁・小梁・床など)を撤去し、新築建物の構造体としてリユースします。鉄骨部材は製作会社で新築建物に合わせた加工が施され、コンクリート部材も現場で加工され接合部が再利用されます。

 



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効果

リユース材の活用により、新材使用時に比べてCO2排出量が約49%削減されると見込まれています。新築建物の構造部材のうち鉄骨の57%、コンクリートの33%がリユース材で賄われ、この取り組みによりCO2排出量は約69.3t-CO2となり、新材を使用した場合の135.1t-CO2に比べて大幅な削減が達成されます。

今後の展望

大林組は、OL3の新築工事で得られた知見を活かし、リユース技術やその他のサステナブル技術の開発を進め、脱炭素社会と循環型経済の実現に貢献していく予定です。

建物概要

  • 工事名称: オープンラボ3(OL3)新築計画
  • 用途: 研究所
  • 構造・規模: 鉄骨造、Ⅰ期:地上1階、Ⅱ期:地上3階
  • 総建築面積: 1,213.49㎡
  • 総延床面積: 2,143.79㎡
  • 着工: 2024年6月
  • 竣工: 2026年9月(予定)

 

 

 


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