2024年6月27日、株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、国内初となる建物解体後の鉄骨やコンクリート製の構造部材を新築建物にリユースする取り組みを発表しました。この試みは、同社の技術研究所(東京都清瀬市)内での実験棟「オープンラボ3(OL3)」新築工事において実施されます。
社会的背景
2050年カーボンニュートラル実現に向け、建設業界ではCO2排出削減が急務となっています。大林組は「持続可能な社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、Obayashi Sustainability Vision2050を策定し、脱炭素社会や循環型経済の実現に向けた技術開発を進めています。
オープンラボ3新築計画における取り組み
この計画では、解体する実験棟の鉄骨部材(柱・梁・ブレースなど)とコンクリート部材(基礎・基礎梁・小梁・床など)を撤去し、新築建物の構造体としてリユースします。鉄骨部材は製作会社で新築建物に合わせた加工が施され、コンクリート部材も現場で加工され接合部が再利用されます。