アイコン 【第6葵丸問題・第3回】沈めたのは船だけか?『海の迷惑』まで置き去りにするつもりか。

Posted:[ 2026年4月20日 ]

造船

第6葵丸沈没事故で船主の葵新建設はPI保険(日本船主責任保険)10億円、東京海上保険15億円を手にしている。
沈没した第6葵丸を引き上げるのに2~3億円もあれば引き上げられたはずだ。
これだけの保険金が入っていながら葵新建設の出口勇一社長は『金が無い』と嘯き未だに沈没した第6葵丸を引き上げようとしていない。

 



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沈没船

企業人としてという前に、人として如何なものかという話である。
3人の尊い命も失われた重大事故として記憶されるこの出来事だが、どうやら一部では「もう終わった話」にしたい向きもあるらしい。
だが、言わせてもらおう。
終わっていない。まったく終わっていない。
なぜなら、沈んだ船は今なお海底に居座り続け、その“後始末”を押しつけられているのは、毎日海に出る地元漁業者たちだからだ。
■ 海底に残された“厄介な忘れ物”
漁師が網を入れれば引っかかる。
漁場に入れば気を遣う。
操業するたびに神経をすり減らす。
事故の被害は事故当時だけで終わっていない。
海底に残された沈没船が、今なお現場に迷惑をかけ続けている。
それなのに、「なぜ引き揚げないのか」「いつまで放置するのか」
という当然の問いに、葵新建設の出口勇一社長からは地域が納得できる説明は見えてこない。
■ 金の話だけは早かった?とささやかれる違和感
事故後には多額の保険金が支払われたとの報道もあり、地域ではこんな皮肉すら飛ぶ。
「入るものは入ったのに、沈んだものはそのままか」
「処理は後回し、迷惑は地元持ちか」
もちろん事情はあるのだろう。
費用、手続き、行政との調整、言い分はいくらでもあるかもしれない。
だが、説明なき沈黙は『誠意なし』と受け取られても仕方ない。
■ 海を知らぬ者ほど責任を軽く見る
陸で机を叩いているだけなら、海底の沈没船などただの『点』にしか見えないのかもしれない。
しかし漁師にとっては違う。
その一点が、
• 網を破る
• 操業を止める
• 収入を減らす
• 命の危険にもつながる
現実の問題なのである。
「たかが沈没船」ではない。
海で働く者にとっては生活を脅かす障害物そのものだ。
■ 真価が問われるのは“事故後”である
事故は起こる、問題はその後だ。
本当に問われるのは、事故後にどう責任を果たしたのか。
地域にどう向き合ったのか。
迷惑をかけた相手にどう誠意を示したのか。
そこである。
沈めた船だけではない。
もし責任まで海に沈めたつもりなら、それは大間違いだ。
地域は見ている。
漁業者も忘れていない。
第6葵丸問題、このまま『時間が解決する』と思ったら大間違いである。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次
 

 


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