青森県立中央病院の2025年度決算は、純損失が30億4855万円となる見込みで、2007年度の地方公営企業法適用以降で過去最大の赤字となった。赤字は3年連続で、累積損益も22億円超の赤字に転落した。
注目されるのは、県病院局が策定した中期経営計画との大幅な乖離だ。同計画では2025年度の赤字を10億2700万円と見込んでいたが、実績は約3倍の30億円超となった。
赤字30億円、実は計画の3倍 青森県立中央病院「患者増」の裏で入院700人減青森県立中央病院の2025年度決算は、純損失が30億4855万円となる見込みで、2007年度の地方公営企業法適用以降で過去最大の赤字となった。赤字は3年連続で、累積損益も22億円超の赤字に転落した。
注目されるのは、県病院局が策定した中期経営計画との大幅な乖離だ。同計画では2025年度の赤字を10億2700万円と見込んでいたが、実績は約3倍の30億円超となった。
計画では病院事業収益336億8900万円を見込んでいたのに対し、実績は317億円余にとどまり、約20億円の未達となった。一方、事業費用は計画とほぼ同水準で、計画比では収益不足の影響が大きかった。
特に入院部門の落ち込みが目立つ。入院収益は計画197億1000万円に対し約169億8000万円で、約27億円下回った。利用患者全体では前年より610人増えたものの、内訳では外来患者が1310人増えた一方、入院患者は700人減少していた。
さらに給与改定による人件費増加や高額薬品、物価高なども経営を圧迫。医業収益が増えた一方、医業費用はそれを上回るペースで膨らんだ。
県病院局は今後、病床稼働率の向上や経費削減を進めるとしている。ただ、初年度から経営計画を約20億円下回ったことで、今後の収支改善には入院患者の確保と収益力の立て直しが大きな課題となる。