高額賞金ツアーを展開するLIVゴルフが、大規模な人員削減に踏み切る。LIVは世界で300人を超える従業員のうち大半に対し、2026年9月第1週をめどに雇用を終了すると通知した。
ロイター通信が8月26日に報じた。正確な削減人数は明らかにされていないが、LIV側も大規模な組織再編を認めており、事業規模を縮小した「LIV 2.0」への移行を進めるとしている。
背景にあるのが、最大の資金提供者だったサウジアラビア政府系ファンド「公共投資基金(PIF)」の撤退である。
PIFは2022年のLIV発足以降、50億ドルを超える巨額資金を投入。世界のトップ選手を高額契約で引き抜き、既存のPGAツアーに対抗する新たなゴルフリーグとして急拡大を続けてきた。
しかし、PIFは2026年4月、今シーズン終了後にLIVへの資金提供を終了する方針を通知。豊富な資金力を背景に成長してきたLIVは、新たな投資家の確保と大幅なコスト削減を迫られることになった。
今季は大会運営にも異変が表面化している。当初8月末に予定されていた米ミシガン州でのチーム選手権が中止され、シーズンは予定より早く終了。6月に予定されていたニューオーリンズ大会も中止されていた。
さらに複数の取引業者や契約スタッフが代金の未払いを訴えているほか、映像・配信関連会社が支払いを求めてLIVを提訴する事態にも発展している。
こうしたなか、LIVは2027年シーズンを現在より大幅に縮小した10大会程度で開催する計画を進めている。新たな投資家との資金契約も模索しているものの、最終的な資金調達が成立したかは明らかになっていない。
破産申請も経営再編の選択肢として報じられているが、8月27日時点でLIVが破産を申請した事実は確認されていない。
巨額の資金を投入して世界のプロゴルフ界に参入したLIVだったが、最大スポンサーの資金供給終了を受け、今度は大規模なリストラと事業縮小によって生き残りを図る局面に入った。