青森県内で2026年夏、長年地域に親しまれてきた飲食店をはじめ、衣料品店、温泉施設、コンビニ、全国チェーンなどの閉店が相次いでいる。
青森市では、46年間営業した「小梅寿司」と48年の歴史を持つ「食事処おりと」が6月30日に営業を終了。弘前市でも老舗飲食店の閉店が続き、8月には「すたみな太郎 弘前店」の営業終了も予定されている。
閉店理由は一様ではない。六戸町の24時間無人販売所「KAOTTO(カオット)」は相次ぐ窃盗被害を受けて営業継続を断念。弘前市の「から揚げ 旨い屋」は店主の故郷へのUターン、藤崎町の「味匠やずや」は店主が新たな職業に挑戦することを理由としており、それぞれ異なる事情が背景にある。
2026年夏 青森県の主な閉店情報
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閉店日 |
店舗・施設 |
所在地 |
概要 |
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6月21日 |
TOHOKU FARM AJIOTOME SHOP |
青森市 |
青森駅ビル「&LOVINA」で営業。2021年にA-FACTORYで開業後、2024年の&LOVINA開業に合わせて移転していた。 |
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6月21日 |
KAOTTO(カオット) |
六戸町 |
24時間営業の無人販売所。高額の窃盗被害が再び発生し、運営側が「存続が困難」と判断して閉店した。 |
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6月24日 |
うさちゃんクリーニング金沢店 |
青森市 |
6月24日をもって営業終了。閉店後の衣類の引き取りや問い合わせは浪館通り店が対応する。 |
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6月28日 |
メンズ オリガー |
青森市 |
紳士服を扱ってきた店舗で、6月28日をもって営業を終了した。 |
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6月30日 |
食事処おりと |
青森市 |
48年間にわたり営業した食事処。火災後に休業していたが、営業再開を断念し閉店した。 |
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6月30日 |
小梅寿司 |
青森市 |
地域で46年間営業してきた寿司店。「一身上の都合」を理由として6月末で営業を終了した。 |
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6月30日 |
デイリーヤマザキ大鰐店 |
大鰐町 |
国道7号沿いで営業していたコンビニエンスストアが閉店。大鰐町から同チェーンの店舗が姿を消した。 |
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6月30日 |
東八甲田温泉 |
七戸町 |
設備老朽化などから営業終了が予定されていた温泉施設。営業期間を延長していたが、6月末で営業を終えた。 |
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7月5日 |
北大柏店 |
つがる市 |
パチンコ288台、パチスロ202台の計490台を設置していたパチンコホール。7月5日の営業を最後に閉店した。 |
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7月19日 |
お食事処えびす |
弘前市 |
弘前市小比内で営業していた食事処。以前は和徳地区で営業し、1989年に現在地へ移転して長年営業を続けてきた。 |
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7月26日 |
ヴィレッジヴァンガード イオンモールつがる柏店 |
つがる市 |
イオンモールつがる柏1階で営業していた書籍・雑貨店。「遊べる本屋」として親しまれてきたが7月26日に閉店した。 |
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7月31日 |
から揚げ 旨い屋 |
弘前市 |
14年間営業したから揚げ店。店主が故郷の新潟県・佐渡島へUターンすることに伴い閉店した。 |
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8月10日予定 |
Can★Do 弘前駅ビル店 |
弘前市 |
弘前駅ビル「アプリーズ」3階の100円ショップ。8月10日をもって営業終了予定。 |
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8月19日予定 |
アコム 五所川原エルムむじんくんコーナー |
五所川原市 |
中央二丁目で営業する自動契約コーナー。契約機、ATMとも8月19日午後9時をもって営業終了予定。 |
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8月23日予定 |
すたみな太郎 弘前店 |
弘前市 |
焼肉や寿司などの食べ放題を展開する全国チェーン。「諸般の都合」により8月23日で閉店する。閉店後の近隣店舗として青森店を案内している。 |
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8月30日予定 |
味匠やずや |
藤崎町 |
自家製麺を提供する人気ラーメン店。8月30日で閉店予定で、店主は閉店後、新たな職業に挑戦するとしている。 |
46年、48年の老舗が同じ日に閉店
今回の閉店情報で目立つのが、長年地域で営業してきた個人店の撤退である。
青森市では6月30日、46年間営業してきた「小梅寿司」と、48年間親しまれてきた「食事処おりと」がそろって営業を終了した。「食事処おりと」は火災の影響で休業していたが、店舗再開には至らず、そのまま長い歴史に幕を下ろした。
弘前市でも、長年営業してきた「お食事処えびす」が7月19日に閉店。同店はかつて和徳地区で営業し、1989年に小比内へ移転していた。また、「から揚げ 旨い屋」も14年間の営業を終えた。
窃盗被害で閉店を決めた無人販売所
事情が大きく異なるのが、六戸町の24時間無人販売所「KAOTTO」だ。
地元メディアが紹介した店舗側の告知によると、高額の窃盗被害が再び発生したことから、営業の存続が困難と判断。6月21日をもって閉店した。人件費を抑えながら24時間営業できる無人店舗は全国で広がったが、防犯対策や盗難リスクという運営上の課題を改めて浮き彫りにしたケースといえる。
大型商業施設のテナントにも動き
商業施設内でもテナントの入れ替わりが続いている。
つがる市では、イオンモールつがる柏1階の「ヴィレッジヴァンガード」が7月26日に閉店。青森市では紳士服店「メンズ オリガー」が6月28日に営業を終了した。
弘前駅ビル「アプリーズ」では、3階の100円ショップ「Can★Do 弘前駅ビル店」が8月10日に閉店する予定となっている。日用品を扱う駅直結店舗だけに、日常的に利用してきた買い物客への影響もありそうだ。
すたみな太郎弘前店も8月23日で営業終了へ
全国チェーンでは、すたみな太郎が弘前店の閉店を正式に発表している。
最終営業日は8月23日。同社は閉店理由について「諸般の都合」としており、具体的な事情は明らかにしていない。弘前店の閉店後は、青森市荒川の「すたみな太郎 青森店」が県内の利用先の一つとなる。
また、アコムも8月の店舗閉店を発表しており、五所川原市の「五所川原エルムむじんくんコーナー」は8月19日午後9時で契約機とATMの営業を終了する。
閉店理由は人手不足や物価高だけではない
全国的には原材料価格や光熱費、人件費の上昇、人手不足などが店舗運営を圧迫しているが、今回確認できた青森県内の閉店を、すべて同じ要因で説明することはできない。
「KAOTTO」は窃盗被害、「から揚げ 旨い屋」は店主のUターン、「味匠やずや」は新たな職業への挑戦、「小梅寿司」は一身上の都合と、それぞれ明示された閉店事情が異なる。一方、全国チェーンでは具体的な理由を明らかにせず「諸般の都合」としているケースもある。
ただ、青森市や弘前市などでは半世紀近く営業した店が相次いで姿を消しており、地域の商業環境が少しずつ変化していることは確かだ。今後も人口減少や消費行動の変化、店舗経営者の高齢化などを背景に、地域密着型店舗の事業継続が課題となりそうだ。
※閉店予定日は2026年8月7日時点で確認できた情報。営業日程などが変更される場合があります。