「六石ゴルフ倶楽部」を運営する(株)六石ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市北勢町、代表・三澤孝行氏)は、2026年9月1日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、保全処分命令を受けた。
負債は債権者約1900名に対し約56億円。会員に対する多額の預託金返還債務を抱えていたほか、元支配人による不正事件を受けた修正申告に伴う租税負担なども重なり、資金繰りが悪化していた。
今後は、東証プライム上場のリソルホールディングス(株)をスポンサーとして再建を目指す。「六石ゴルフ倶楽部」の営業は継続され、会員のプレー権についても保護される。
(株)六石ゴルフ倶楽部 会社概要・民事再生情報
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会社名 |
株式会社六石ゴルフ倶楽部 |
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所在地 |
三重県いなべ市北勢町阿下喜北谷3290 |
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代表者 |
三澤孝行氏 |
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設立 |
1958年7月 |
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資本金 |
9000万円 |
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事業内容 |
ゴルフ場「六石ゴルフ倶楽部」の運営 |
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申請日 |
2026年9月1日 |
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裁判所 |
東京地方裁判所 |
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申請代理人 |
船橋茂紀弁護士(ノイエスト総合法律事務所)ほか2名 |
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監督委員 |
川瀬庸爾弁護士(濱田法律事務所) |
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スポンサー |
リソルホールディングス(株) |
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負債 |
約56億円(債権者約1900名) |
ピーク時は年収入高11億円超 27ホールを運営
同社は1958年7月設立のゴルフ場運営業者。三重県いなべ市で「六石ゴルフ倶楽部」を運営している。1978年に現在地で18ホールを開設し、その後9ホールを増設して27ホール体制となった。
バブル期を含むゴルフブームなどを背景に業績を拡大し、1998年3月期には年収入高約11億3600万円を計上していた。その後はゴルフ市場を取り巻く環境の変化などもあり、2026年3月期の売上高は約5億1100万円となっていた。
約54億円の預託金負担 手元資金は減少
同社の経営上、大きな負担となっていたのが会員から預かった預託金である。2026年3月期の有価証券報告書によると、期末時点の預り保証金は約53億7700万円に達していた。
同じく2026年3月期末の負債総額は約57億9970万円で、負債の大半を預託金が占める財務構造となっていた。一方、現金・預金は約2330万円にとどまり、多額の預託金返還請求が発生した場合には資金繰りへの影響が大きい状況にあった。
2026年3月期には預託金の返還などで約5290万円の資金が流出しており、営業活動で資金を確保する一方、会員への返還負担が財務面の重荷となっていた。
元支配人の不正事件 過年度決算を修正
さらに経営を揺るがしたのが、元支配人による不正事件だった。
同社が提出した有価証券報告書では、従業員による不正行為が長期間かつ広範囲にわたっていたことを開示。会社資金の個人口座や簿外口座への入金、会員権に関連した不適切な取引、預託金返還額の操作、架空経費の請求、納税資金の流用などが確認されたとしている。
不正の影響を受けて過年度の会計処理を見直し、売上高や預託金残高などを修正。修正申告に伴う租税負担なども発生し、資金繰りを一段と圧迫する要因となった。
なお、不正行為の全容については、過去のすべての入出金に関する資料を確認することが困難としており、会社側も発生時期や総額を完全には把握できていないとしている。
6月時点で「継続企業」に重要な不確実性
同社は2026年6月に提出した有価証券報告書の中で、不正事件や預託金返還問題などを背景として、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況が存在すると開示していた。
預託金返還額を営業活動によるキャッシュフローの一定範囲内に抑えるほか、経費削減や資金調達などによる資金繰り改善を進めていたものの、財務基盤の安定化には不透明感が残っていた。
リソルHD支援で再建へ ゴルフ場は営業継続
こうしたなか、ゴルフ場やリゾート施設の運営・再生事業を手掛けるリソルホールディングス(株)がスポンサー企業として支援することとなった。
リソルHDから申立費用の援助を受けるほか、事業継続に必要な運転資金についてDIPファイナンスを受け、再生債権者への配当原資についても支援を受ける見通しが立ったことから、民事再生法による再建を選択した。
「六石ゴルフ倶楽部」は民事再生手続き中も営業を継続する。会員のプレー権も保護されるとしており、今後はリソルHDの支援のもとで事業再生を進めることになる。
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