民事再生手続き中の株式会社トーシン、株式会社レコ(滋賀県甲賀市)の事業再生が大きく進展した。
東証プライム上場の大栄環境株式会社は2026年9月18日、トーシン、レコの再生支援を目的として、両社との間でスポンサー支援に関する基本合意書を締結したと発表した。
計画では、両社が手掛けてきたPETボトル由来のリサイクル事業について、共同新設分割によって受け皿となる新会社を設立し、事業を承継する予定。2026年11月2日の事業承継実行を予定している。
トーシンとレコは2026年5月29日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、6月9日に再生手続き開始決定を受けていた。申請時の負債は2社合計で約26億5100万円だった。
大栄環境がPETリサイクル事業の再生を支援
トーシンは1992年4月設立。使用済みPETボトルなどを原料としたリサイクルPETフレーク、ペレットの製造・販売などを手掛けている。
関連会社のレコは2001年6月設立。PETフレークからPETシートを製造し、たまごパックやクリアファイルなどの製品への加工・販売を行っている。
スポンサー支援に乗り出す大栄環境グループは、廃棄物処理や資源循環事業を展開。本年4月にはプラスチック高度選別施設とRPF製造施設を稼働させるなど、プラスチック資源循環事業を強化している。
大栄環境は、トーシン・レコが培ってきたPETリサイクルの技術やノウハウについて、自社グループが展開するPP、PEなどのプラスチックリサイクルや製造施設の設備設計にも活用できると判断し、スポンサー支援に関する基本合意に至った。
既存2社ではなく新会社へ事業承継
今回の再生支援では、大栄環境がトーシンやレコの既存法人をそのまま子会社化する方式ではなく、両社の事業の受け皿となる新会社を共同新設分割によって設立し、新会社へ事業を承継する方式が予定されている。
大栄環境の発表による今後の日程は、2026年10月15日に最終合意書を締結し、11月2日に事業承継を実行する予定。
今回のスポンサー支援に関する基本合意については、民事再生手続きの監督委員の同意も得ている。
トーシン売上8億600万円、レコ1億3800万円
今回の大栄環境の発表により、両社の直近の事業規模も明らかになった。
トーシンの2025年9月期売上高は8億600万円。レコの2026年4月期売上高は1億3800万円となっている。
トーシンはかつて18億円を超える年商を計上していたが、海外事業を含む事業環境の悪化や原材料価格の上昇、受注減少などで業績が低迷。金融機関への返済条件変更や中小企業活性化協議会の支援を受けながら経営改善を進めたものの、自力再建が困難となった。
2026年5月29日にレコとともに大阪地裁へ民事再生法の適用を申請。6月9日に再生手続き開始決定を受け、事業を継続しながらスポンサーを探索していた。
トーシン・レコの会社概要
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項目 |
株式会社トーシン |
株式会社レコ |
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法人番号 |
9160001005742 |
9160001005874 |
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所在地 |
滋賀県甲賀市 |
滋賀県甲賀市 |
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設立 |
1992年4月 |
2001年6月 |
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資本金 |
2000万円 |
9000万円 |
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事業内容 |
リサイクルPETフレーク・ペレットの製造販売など |
リサイクルシート製造 |
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直近売上高 |
8億600万円(2025年9月期) |
1億3800万円(2026年4月期) |
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民事再生申請 |
2026年5月29日 |
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再生開始決定 |
2026年6月9日 |
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申請時負債 |
約23億3100万円 |
約3億2000万円 |
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スポンサー支援 |
大栄環境株式会社と基本合意 |
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事業承継予定日 |
2026年11月2日 |
※本記事の株式会社トーシンは、法人番号9160001005742、滋賀県甲賀市のPETリサイクル事業者です。カプセルトイ専門店「#C-pla」を展開する同名の株式会社トーシンなど、他地域・他業種の同名法人とは別会社です。
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