アイコン グーグル検閲停止/中国の情報検閲はエスカレートするばかり/情報戦争

google vs chinaソリッド・オーク・ソフトウエア社(カリフォルニア州)は、中国政府や同国ソフト開発企業らから、ソフトウエアの知的財産権を侵害されたとして総額22億ドル(約2000億円)の損害賠償を求める訴訟を州裁判所に1月5日に起こしたが、12日にはグーグルも中国政府と見られる情報介入に対して、撤退を含め検討開始、米政府報道官もグーグルに同調する発言、15日にはグーグルは自主検閲規制を解除した。

一般メディアは、既に中国情報を中国から発信しようとする場合、すべて検閲を受けており、受けずに発信した記者は国外退去処分に処せられている。中国政府側は、天安門事件やチベット・新疆ウィグル族など民族問題を抱え、土地収用や貧富差拡大による暴動など体制批判につながる報道を、国内外ともきつくきつく禁止している。
ソリッド・オーク・ソフトウエア社の訴状によると、同社のコンピューターが中国国内から、数千回に達するハッカー攻撃を受け、特に昨年5月の中国衛生部を発信地とする侵入の試みは、27分間に2,500回以上に及んだという。また、中国から同社社員を装う電子メールが送られ、企業秘密が危険にさらされたともしている。
グーグルは、「当社のインフラを狙った極めて高度な攻撃を検知した。中国発信で、この攻撃により知的所有物が盗まれる結果となった」と述べている。これまで20社と連携して調査を行った結果、業界のかなりの範囲にわたって攻撃されていることが判明。 
攻撃対象は、中国の人権擁護運動家のGmailアカウントにアクセスすること。米国、中国、ヨーロッパを拠点とする中国の人権擁護に関わる数十件のGmailユーザーのアカウントが、これまで定期的に第三者によってアクセスされてきたとしている。
 グーグルは自主検閲中止で中国政府の出方次第では、即刻中国からの撤退を余儀なくされる。

 

[ 2010年1月18日 ]
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