アイコン 「敵は建築家にあり」のブログを負う⑱/福岡の設計デザイン会社の住宅瑕疵問題

北九州市の施主が、建築ジャーナル社の本に掲載されていた福岡市の有名な設計デザイン事務所の建築家に、デザインから施工会社手配まで住宅建築のすべてを依頼。しかし、住宅が完成して施主が住んだものの、補修工事が2年以上発生し続け、しまいには床下浸水、建築基準法違反内容なども発覚。そのため施主が訴訟を起こしたものである。建築について全くの素人の施主の奥さんが「敵は建築家にあり」というブログで、ブログ閲覧者からアドバイスを得ながら裁判を闘っているブログを追った。

建築家

今日、お世話になっている建築士Kさんが入られました。木造側のピン接合の状況です。
弁護士の先生に、Kさんが確認した所、「本当は解体しての現場確認はしない方が良い。」とのお話でした。理由は、新しい事実が出てきたら「鑑定書」を書き直す必要が発生するから、、、との事でした。
しかし、現場施工状況が建築士Kさんの推測通りでしたので、写真をUPします。もともとのボードの張り方で、点検口を造る事ができないので、一旦閉じることにします。出来れば、その前に、北九州市の指導課が現場確認してくださると、もう一度壊す必要がなくなるのですが、、、ネ。↑の話の関連ですが、先日、警察に行って、「刑事告訴」の方法を聞いてきました。現在、地震で一部損壊とか、火事の延焼などの具体的被害がでていないので、『被害届』を出しての「刑事告訴」は、できないそうです。簡単なのは、判決を持って管轄する役所に行って「刑事告訴」をお願いするそうです。
そうなると、現場を指導課が確認する事になるでしょうから、今、見ていただけると節約になり嬉しいのですが・・・
主人が、「相手が市長に出馬する予定だが、当選しても『刑事告訴』できますか?」と尋ねましたら、「恐らく、大丈夫です。圧力を掛けてきたら、それは【政治疑獄】と言って、
それこそ政治家生命に関わる大事件となります。」仮定の話ですが、大層盛り上がりました。今回は、バリバリの若手刑事にアポとって面談ではなく、暇そうな、、、警察官を退職後
の嘱託相談員のおじちゃまに相談にのって頂きました。でも、ご自分で解らない事は、中に入って確認して出てきて説明して下さるのでいいですよ。警察入り口、入って直ぐの「市民相談」窓口を活用しました。バリバリの刑事は、それなりのコネクション必要です、自分の仕事増やしたくないから。。。
☆追記
Kさんも、大学教授の説を建築士として考えて、「ルーズホール接合」って本当に存在するのか、引っかかっていらっしゃる様子でした。以前いただいたコメント、「ル-ズホ-ル接合などという言葉は、原告の専門家は存在しないと思うので、その接合方式の存在を証明する実例、およびその開発段階でのスライド実験などの科学デ-タ-など提出」してくださいと言いたいのですが、何も出さないし。計算上、理論上ルーズホール接合をローラー支持と同じものと考えるようですが。私も以前読んだのですが、「スポパーク松森における天井落下事故調査報告 ―大空間を有するスポーツ等施設の天井落下―」が参考にならないかと仰っていましたので、これから少し勉強してみます。争点を絞り込んで上手に反論しないといけませんね。☆追加の写真は、渡り廊下のRC側を撮影したものです。
コメント(56)(一部掲載)
①Mさん
剛ではないですネ。RC側も同じとすると、EXP.Jで構造を切ってしまうと鉄骨部は変形してしまいますネ。RCにもたれてる状態です。地震時には鉄骨部、木造部にかなりのダメージが生じると思います。
②施主の奥さん
そのような論法は考え付きませんでした。どのように反論するのが効果的か悩んで、
建築士のKさんは、構造の先生に相談に行かれました。
③Hさん
あなたのブログを拝見するとただ、ただ、敬服します。あなたを見習わないといけないと思ってはいますが。よくここまでご主人ともども、勉強されましたね。市民相談窓口ですが、いつでも相談にいける場所ですか?何年振りでしょうか、又、以前のところから雨漏りが起きています。私共は先が見えています。あなたはずっとお若いのですから、一日も早く、幸せを取り戻さないと、私がイメージした通りの方でしたよ。一日も早い解決を陰ながら祈っています。必ず、暗闇から抜け出す日が訪れます。こんなに頑張っているのですから。
④Aさん
ウン?剛接合の場合、フランジとウェブの接合になります。写真ではウェブだけのようなので、ピン接合になると思いますよ。理論上はモ-メントフリ-がピンなのですが、実際はそういうことかと・・・違ってたらごめんなさい。
RCにもたれているというのは変りません。
⑤施主の奥さん
 Aさんへ、ベロを溶接して、ボルトで留めていますが、これでも、やはり剛接合ではないのですね。現状、RC側アンカーボルトをナットで締め上げている状況もピン接合と考えるのでしょうか?やはりRCにもたれているのでしたら、RC+Sの構造計算は必要ですね。木造は破壊された状態で建っているし・・・、現況から判断して、構造計算せずに確認申請を取ったことは、「構造偽装」であり、その行為は、申請機関に対する詐欺行為である、と書くことができます。
⑥Aさん回答
ベロ?はH柱に溶接してあり、そのベロはH鋼の梁とボルト接合されています。その部分はH鋼のウェブという部分です。剛接合は上下のプレ-ト、フランジというのですが、その部分も同じようにベロを柱から出してボルト接合します。これで完全にH鋼梁はモ-メント変形に抵抗する形になります。いわゆる剛接合です。現状は大きなモ-メントに抵抗せず変形します。もちろん、小さなモ-メントにはウェブとベロ?の板厚で抵抗できますが、大きな横力にはクニャッと曲がります。RCにSがもたれる構造計画であることは間違いないと思いますが、RC+Sの構造計算が必要かどうかは、どなたか構造の方に…、申請機関に対する詐欺行為・構造偽装かどうかは建築主事にご確認ください。一応、構造計算はRC部分についてしてるようですし、これをあえて無視するとは思えないし、S断面に構造担当が関与していると推測しています。ここは慎重に・・・
⑦Mさん
鉄骨の構造ですが、Y方向をピン、X方向を剛(たぶん溶接)にしてるか、X方向もピンにして木造1階部でブレースを入れてるのだろうと思います。しかし、鉄骨とRCはどのようにして繋いでいるのでしょう?足元だけの固定では不安定でしょうし。意外とプレートを溶接してホールインアンカーかも。
⑧Aさん
RCのアンカ-部はアンカ-ボルトだけの接合でモ-メントを受け、純粋なピン支点ではないのですが、計算上はピン支点として扱われると思います。構造屋さんは、原告側にいないのですか?
⑨施主の奥さん
Aさんへ、剛接合との違いが理解できました。ありがとうございました。以前の建築主事さんの説明では、構造計算はこの部分、EXP・Jなどの応力を伝えない方法で切れていなければ必要とのご説明でした。うちの場合で考えられるのは、RC+S、又は、RC+S+木造の2パターンです。再度、S断面の検討、構造計算書を確認していただく事になりました。申請機関は、「建っている現状が全て」と言う言い方です。やはり、建築基準法違反だけかしら・・・。「準備書面の内容自体」が構造偽装にも感じられるのです。まあ、慎重にやります。
みろじい様へ、写真は、RC側ですが、ガッチリ固定はされていません。鉄骨梁は、2次部材だから、この渡り廊下は「構造物」ではないと、主張するのです。壁・床・天井があれば、構造物だと、審査課から言われているのですが・・・。
⑩Sさん
ドラです。木造でなくて、鉄骨やRCならば、効果はあるかも知れませんが、相手が合板では地震で動けばバリバリ壊れるのは必定。なんの為のエキスパンションだと言うのでしょうか。そもそも論理性がある回答になってないのは「煙にまく」ため?
⑪Muさん
構造耐力上主要な部分と主要構造部の違い、大丈夫でしょうか?構造計算の際に検討するのは前者、確認申請の際の「構造」は後者です。前者は施工令第1条1項三号、後者は基準法第2条1項三号です。
あまりこれを突き詰めると役所の落ち度を追求する事になってしまいますが、これを利用して逃げられてもマズイです。200m2を超える建物もしくは2階建以上のRC造、どちらの基準で見てもラモネ邸は4号建築物ではないこと、これが一番大事だと思います。気を付けて下さい。建物が構造的に2棟であっても、一戸建ての住宅であり、申請書が1セットしか無い以上、申請上は1棟です。お忘れなく。
⑫Muさん
上のコメント、構造的な反論も必要なのですが、そこをメインに絞ると、無関係な論文などを持ち出され、裁判官に対してメクラマシとなりかねないのが心配で書きました。 あくまで奥さんのこれまでして来た主張の本題は「建築家が設計出来る人だと思わされてきた」という事と「確認申請時に設計者がなすべき構造の検討をしていなかった」という事だと思います。構造的な相手の反論については、あくまで本題についての補強材料について反論された事ですので、ただ、潰す事だけを考えて、それを引きずらない様にした方が良いと思います。負けそうな側の弁護士って、意味のない事をダラダラと引き延ばして主張し続け、裁判官に「正しい事を主張し続けているフリ」をする事があります。そうなりません様に。
⑬Maさん
基本設計から問題ありだったのでしょうね。この建物を設計した建築士?は建築基準法上3号建築物の邸を<構造計算によって建築物の安全性を証明できない>という事でしょうね。それから記事の・・・「本当は解体しての現場確認はしない方が良い。」・・・という点、正直、鑑定は現場確認をしてから行う事なのでこういう証拠写真は既に提出されている筈と個人的には思っていましたのでこの文には驚きました。
⑭Mさん
よく分かります。SはRCに支えられて建っているのですネ。

⑮施主の奥さん
★ドラ(S)さん、木造側は、地震時鉄骨により破壊されます。設計と大学の先生の理論が、理論通り正しく施工されていたとしても、渡り廊下の仕上げのボードは損傷します。(全面ガラス張りにした時点でoutですが。恐らく大学教授には、ガラス張りの設計のない矩計図のみ見せて文章を引き出したと思われます。)しかし、躯体ではないので壊れてもOKという考えです。設計は、渡り廊下そのものが2次部材でできたEXP.Jであるとの主張です。即ち、地震時EXP.Jである渡り廊下は壊れる事が前提なのです。
それで、施主がEXP.Jの採用に当たって、これを選択したと、
この壊れる方法の選択は施主主導なのだと展開してきたのです。
 ★真さん、構造計算上は、RCと2次部材としての鉄骨の大きさを決める計算は、あります。でも、現状は、全面ガラス張りサッシが鉄骨に固定、その鉄骨は、RC側に固定ですので、地震時、廊下は破壊され、ガラスは全て割れ、落下するそうです。うちのケースで言えば、破壊しないでも容易に相手を打ち負かせると思えば、「解体調査」はやらないと言うのが今の主流だそうです。特に雨漏りは、「解体調査」が原因で、このような雨漏り状況となった、などと反論して来るそうですヨ。
★内緒様、本当ですね、外壁ガルバの下に防水シート張っていませんね、驚きました!
何故でしょうか・・・。ここ雨漏りしていて、施工会社にベタベタにコーキングされている場所です。
⑯Maさん
私が申し上げたいことは。。。
現場記録写真が無く設計図と実際の建物構造が食い違い施工状況すら確認出来ない状況では、確認調査・証拠調査を行わないで鑑定するのはナンセンスだと言う事です。
接続部が破壊する恐れがある事は今迄拝見して来て十分認識しています。奥さん、鉄骨がRCに「固定」されている訳では無いですよ!数日前の私のコメで2階天井裏のRCと鉄骨接続部の調査をお願いしたのは、2階部の形状が1階と違うのではと疑ったからです。
⑰Aさん
http://blogs.yahoo.co.jp/ramonet0916/29541555.html の過去記事で確認したのですが、持ち出しの位置を間違えてますね。それとこの持ち出しがピン支点なら不要じゃないかと思っていて、どうも構造的にこのような接合を取った意図が理解できなかったのですが、断面詳細を見てコンクリ-トの打ち間違いが原因とやっと理解できました。まず、この棚は土木で見るロ-ラ-支点の受け台として考えられているようです。もちろん、ル-ズホ-ル接合はロ-ラ-支点ではないですが、もしこれがロ-ラ-支点であれば、EXP・Jが必要になるわけです。土木的にル-ズホ-ル接合というロ-ラ-支点の考え方があるか、行政の土木で聞いておいたほうが良いかもしれません。無いと思いますが念のためです。電話で確認でも良いと思います。
 次に同じ断面詳細図で、図面通りできているなら鉄骨梁の上に2X4の床構面が乗っています。要するに柱では構造を分離していながら、実は木造の床荷重をSフレ-ムが応力負担しています。
 Sと木造は一体になっているわけです。2x4の床構面を損ない、かつ実はSが木造部分の応力負担もしていたということで、当然、混構造ということになります。2x4部分は構造的に切り離してる前提で4号特例を適用してるという前提がなくなり、結果木造部分を含め計算確認が義務付けられると思います。シッカシ…ナニしてるんやろ?
⑱Aさん
Maさんへ、RCとSがピン支点とするなら、別に受け台は不要でそのままRC壁にアンカ-ボルトでスチ-ルの受けプレ-トを固定し、S梁とボルトでピン接合すれば良いと思います。2階床の梁はHポストを梁に付けて受けて、屋根はS梁をその受け台にそのまま乗っけています。図面もそのようになっています。ワザワザ2階床梁にポストを設ける構造的理由って何です?推論でゴメンナサイですが(笑。
⑲Maさん
Aさんへ、コメを一杯書いていたら消えちゃいました(笑)。私もそこが引っ掛かっていました。梁下に天井を張って、天井裏に隠す設計をしていた架台をあえて露出させています。
奥さん、架台部の柱の大きさはいくつですか???
 以前の現場監督のメモ図では鉄骨の梁断面、H-150×75×5×7でした。フランジにボルト孔を設けるにはサイズアップした柱が必要ですよね。 (推測ですが)
⑳Aさん
それなら、プレ-トをフランジに溶接すれば良いのでは?(推測ですが)
21、Maさん
 結局、この梁サイズでは矩計図の接合は難しい、中幅の鉄骨梁に変更しなくてはならない。だったら天井面を上げて柱を設ける(推測)。写真を見る限り壁、柱、架台の高さがおおよそ近い雰囲気なのですが、RC架台は設計図通りと違いますか???
 奥さんへ、 渡り廊下の2階床下地、設計ではフリーフロアーですが、その通りの施工となっていますか???
22、Aさん
あれだけデザイン優先したS氏が、あんなカッコの悪い露出を選択するでしょうか?きちんと型枠チェックをしなかった。結構レベルマチガイってあると思います。検査で見つかるんですが。
Maさんへ、写真で見るかぎり、開口部より架台の位置はかなり下がっています。要するに図面位置にはないですよ。
23、Maさん
矩計図の接合ではEXPjにならないと判断し柱を設けた??(推測) あるいは、レベル間違いと推測するなら屋根部の梁の接合はどうなっているのでしょうね。そこなんですね。
24、Mさん
建築デザイナーの反論を読み直してみました。渡り廊下の内装が地震時に壊れることは施主にも説明し、了解頂いたとありますが、気にいらんナアと憤慨しました。了解して貰ったら(してないと思いますが)壊れてもイイとは。地震は大きいのはまれですが中規模のモノは頻繁に起こっています。そのたびに修理の危険性がある家に住みたいとは誰もおもいませんヨ。施主とよくコミュニケーションを取り、説得する手間を惜しんでるようでは有名になっても迷惑なだけですネ。(怒)


 

[ 2010年1月26日 ]
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