アイコン カンガルーケアの危険性『総力報道!THE NEWS』(小林アナ)で取り上げられる

小林アナJC-NETで2回にわたって注意や喚起しているカンガルーケア問題が、小林アナウンサーの「総力報道!THE NEWS」で取り上げられ、 TBSおよびJNN系列で全国放映された。当ページで取り上げていた久保田産婦人科の久保田医師も登場して詳しく説明、放送終了後当ホームページもアクセスが急増した。

 久保田医師の番組での話は、カンガルーケアは「生まれた直後の赤ちゃんを、26度の部屋で抱っこさせてはいけない」というものであり、母胎から出て、急激な温度変化にさらしてはいけないと注意喚起、徐々に気温を下げ、2時間以上経過すれば、26度以上の部屋でカンガルーケアを行っても大丈夫と述べている。

産科の先生全員が、当番組を見ていれば、今後の対応も慎重になろうが、まず99%の先生が見ていない。また長崎市での問題も、産科の医師は、カンガルーケアの危険性を知っていながら、自分のところでは関係ないとしてカンガルーケアを続けていて、今回の問題に至っている。「カンガルーケア」で検索しても、導入している産科の紹介ばかりがランクされており、危険性を知らせるページになかなか辿り着くことはできないのが現状である。
カンガルーケアの危険性の報道について、小林アナウンサーおよび製作したTBS関係者に拍手を送りたい。
これで、厚労省もカンガルーケアのガイドラインを作成し、全国の産科医に周知徹底すると思われるが、周知徹底されるまでの期間に誕生する赤ちゃんは、勉強不足の産科医による誕生直後のカンガルーケアにより、危険性と隣り合わせにあることになる。
 
<厚労省の責任>
カンガルーケアは、厚労省が1993年WHO/UNICEFの「母乳育児を成功させるための10ヶ条」を後援した事によって、「母乳推進運動」が全国で積極展開され、全国の産科医が導入したことに始まる。その第4条に「母親が、分娩後30分以内に母乳を飲ませられるよう援助すること」となっている。この条項を一生懸命日本の70%以上の産科医が忠実に守り実践しているのである。しかし、寒い日本では問題があると以前から指摘されている。
 
<久保田医師の指摘>
その問題を指摘しているのが久保田医師、その指摘とは、「胎内(38度)と胎外(室内温度25度)の温度差(約13℃)は、出生直後の赤ちゃんにとって寒すぎるため、一過性の低体温症となる。その後、新生児は体温調節機構(放熱抑制+産熱亢進)を作動して、低体温から恒温状態に移行する。しかし、第4条(カンガルーケア)の管理法を間違えば、低体温は進み恒温状態への移行が遅れる。分娩直後からの低体温状態が続いた場合、生命の安全を司る自律神経は体温調節機構(放熱抑制+産熱亢進)を優先して作動させるため、生命維持装置(呼吸・循環・消化管・内分泌など)の機能に異常が発生する。」としている。
 
厚労省の大臣さんも、こうした問題を即取り上げ、即全国の産科医に周知すれば、民主党の人気も少しは高まろうが、閣僚内でセンズリばかりこいており、期待できそうにないのが現実である。この国にとって国会議事堂は異国のようである。※訂正:14:54 見落としてました、大臣は認識している模様。=カンガルーケアの落とし穴?(原口一博活動記録:Yahoo!)
 
これまでにカンガルーケアが原因であったとしても、突然死と診断されたケースが山のようにあると思われる。
 
<久保田医師の研究資料>
久保田医師は、新生児管理で、生後2時間の徹底した体温管理・保温(保育器内収容:34℃→30℃)、と生後一時間目からの超早期混合栄養。 この新しい管理法によって、発達障害の危険因子である早期新生児の低血糖症、重症黄疸、頭蓋内出血の発症をほぼ完全に予防する事が出来たとしている。久保田医師は、こうしてこれまでとり上げてきた赤ちゃんは11,000例に達する。
次ぎは、久保田医師の研究資料である。
 
 

カンガルーケア 

[ 2010年3月16日 ]
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