アイコン ソニー(NSM諫早工場)/東芝所有の半導体製造設備を買収

NSM諫早工場2010年12月24日、東芝及びソニーは、東芝とソニー及びソニー・コンピュータエンタテインメント3社の合弁会社である長崎セミコンダクターマニュファクチャリング(NSM)が操業する東芝所有の半導体製造設備を東芝からソニーに譲渡する契約を締結した。
ソニーは当半導体製造設備を取得して、当該半導体製造設備の一部をCMOSイメージセンサーが製造できるウェーハラインへ整備するための投資を行う。総投資額は約1,000億円と見込む。

長崎テック3号棟(諫早工場)におけるソニーのCMOSイメージセンサーの差異化にソニー独自の技術により貢献する、ウェーハ加工の一部設備などの設置・整備のための投資が含まれている。
ソニーでは、今回の投資により、スマートフォンやデジタルスチルカメラ市場などで拡大する需要に応えられるCMOSイメージセンサー“Exmor”(エクスモア)、“Exmor R”(エクスモア アール)の供給体制を強化、これにより、ソニーは、CCDイメージセンサーに加え、CMOSイメージセンサーにおいてもリーディングカンパニーとしての地位を強固なものにするとしている。
なお、ソニーセミコンダクタ九州(株)熊本テクノロジーセンターへの約400億円の投資(2010年9月1日に発表)に加えて、今回の投資により、ソニーはCCDとCMOSイメージセンサーの総生産能力を、現在の約25,000枚/月から2012年3月末までに約50,000枚/月へ増強する予定。

【設備投資の概要】
投資目的 CMOSイメージセンサーの需要拡大に対応するための生産能力増強
所  在 ソニーセミコンダクタ九州
長崎テクノロジーセンター(長崎TEC、工場建屋もソニーセミコンダクタ九州が所有)
投資内容 ・東芝所有の半導体製造設備の取得
・東芝から取得予定の製造設備(長崎テックのFab2棟内に所在)の一部をCMOSイメージセンサーの製造設備に整備(新規設備及び設備改造)
・長崎テック3号棟にCMOSイメージセンサーのウェーハ加工の一部設備などを整備・設置
投資時期 2011年度
設備投資額 約1,000億円

 

NSM概要
設 立 :2008年3月3日
所在地 :長崎県諫早市津久葉町1883-43
資本金 :1億円
事業内容:高性能プロセッサ「Cell Broadband Engine™」、高性能画像処理LSI「RSX」 等の製造
従業員数:約460名(2010年12月1日現在)

 

[ 2010年12月29日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •