一建設研究/パワービルダーの全貌① 飯田グループ
住宅業界は、周知のとおり、米国発のサブプライムローン問題の国内波及により07年度より落ち込み始め、08年9月に発生したリーマンショックで09年は極端な建築着工件数の落ち込みを見ている。そうしたなか、過去パワービルターとして一斉を風靡した飯田建設グループの筆頭である一建設(旧社名飯田建設、会長:飯田一男氏)は、再度不動産ミニバブル崩壊で、住宅デフレが加速するなか、注目されており、これまでと今後を検証してみる。
一建設の過去6年間はどうであったのか
非連結/百万円 | 05/1期 | 06/1期 | 07/1期 | 08/1期 | 09/1期 | 2010/1期 |
売上高 | 182,578 | 192,054 | 197,254 | 205,658 | 177,280 | 200,780 |
経常利益 | 1,469 | 11,996 | 12,880 | 5,549 | 5,734 | 18,054 |
当期純利益 | 11,351 | 7,194 | 9,011 | 3,289 | 3,299 | 10,202 |
同社は、05年(平成13年)金融機関の不良債権処理が終了し、不動産ミニバブルが始まるとともにこれまで業績を伸ばし、08年1月期で2000億円台の売上高を記録した。しかし同期にはサブプライムローン問題が顕在化、主力とする関東の不動産市況の悪化から、経常利益は07年1期より半減させた。
09年1月期は、08年9月に生じたリーマンショックで売上高が▲13.8%減少したものの、経常利益は前期並みに確保。10年1月期には業績を回復させ、経常利益で過去最高の180億円を記録している。
年度 | 全国の新築着工戸数 |
2000年度 | 1,213,157 |
2001年度 | 1,173,170 |
2002年度 | 1,145,553 |
2003年度 | 1,173,649 |
2004年度 | 1,193,038 |
2005年度 | 1,249,366 |
2006年度 | 1,285,246 |
2007年度 | 1,035,598 |
2008年度 | 1,039,180 |
2009年 | 788,410 |
※ 2009年は1~12月の着工工数
つづき
[ 2010年4月14日 ]
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