アイコン 一建設研究/パワービルダーの全貌⑤

一建設の2010年1月期の決算状況は・・・
 同社のミニ分譲価格は、1戸当たり2,561万円となっている。建物+土地付きでの価格であり、脅威の価格といえる。粗利率15.2%。 なお、09年1月期の販売単価は2,711万円であり、1戸当たり150万円の販売単価下落を見ている。09年1月期の住宅分譲部門の粗利は9.7%であり、10年1月期は販売単価を下げ、粗利を高めた。その分徹底したコスト管理により達成している。当然土地取得代金も下がっている。

分譲マンションについては、同社も世間並みに長期在庫が発生、在庫を強制処分したことから471戸(前期211戸)の販売となっており、粗利率も3.7%。土地分譲については、分譲用土地が売れず固定化を回避するため、土地だけで処分したものであるが、24.6%の粗利率を確保している。全体では、核となる分譲住宅の売上高が大きく、売上高は2000億円台に乗せ、粗利額も率15.4%の308億37百万円となっている。 

<一建設の売上高構成とそれぞれの粗利率等>
2010年1月期
売上高内容等項目
売上高等
分譲住宅売上高
178,660
 販売戸数
6,975
  1戸当たり売上高
25.6
粗利益
27,159
 粗利益率
15.2%
分譲マンション売上高
13,128
 販売戸数
471
  1戸当たり売上高
27.9
粗利益
492
 粗利益率
3.7%
土地分譲売上高
6,445
 販売件数
285
  1件当たり売上高
22.6
粗利益
1,585
 粗利益率
24.6%
請負工事売上高
1,301
 工事件数
672
  1工事当たり売上高
1.9
粗利益
370
 粗利益率
28.4%
その他売上高
1,244
粗利益
1,229
合計売上高
200,780
粗利益
30,837
 粗利益率
15.4%
※売上高・戸数当たりについては単位:百万円
つづく
[ 2010年4月19日 ]
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