アイコン ユアーズと丸和合併へ ADR申請  丸和株価17円

丸和は6月30日5時から記者会見を行い、事業再生のため親会社のユアーズと合併する計画であることを発表、また経営不振に親子とも陥っていることから、ADRを申請して、借入金の調整を調停機関に委ねることを発表した。

①事業再生ADR手続による金融支援
事業再生ADR手続の中で、当社および親会社の信用力を補完すべく、上記1に記載した自助努力に加え、一方で財務上の課題である有利子負債を削減するために、当社および親会社のお取引金融機関に対して一部債務の株式化(DES)等の金融支援をお願いしていく。なお、債務免除に関してのお願いは検討していない。
※まだ具体的に借入金のどれほどを株式に転換してもらうか決定していない。
※平成22 年7 月14日「第1 回債権者会議」を開催予定、全取引金融機関内諾済み。

②経営者責任及び株主責任
(1)経営者責任
丸和の代表取締役社長の根石義浩は、事業再生ADR 成立・実施を以って取締役を辞任する予定。今後の経営体制については、株主様ならびにお取引金融機関等の関係当事者及び事業再生ADR 手続実施者のご意向を踏まえた上で、然るべき時期にご報告する。
(2)株主責任、合併
今後株主様のご理解を得て、平成23 年5 月を目途として、当社と親会社の合併を行うことを予定。その詳細および条件につきましては未だ検討未了であり、決定次第速やかに公表するとしている。
 
同社は6月14日継続企業の前提に関する注記を発表していた。
 
<継続企業の前提に関する注記>
それによると、同社グループは、前連結会計年度について2期連続して営業損失の計上となったことに加えて、当第1四半期連結会計期間においても、営業損失62,493千円、経常損失171,457千円および四半期純損失406,429千円を計上。営業キャッシュ・フローは前連結会計年度には959,392千円の支出となり、当第1四半期連結会計期間においても1,049,275千円の支出となっている。現在、親会社である㈱ユアーズとともに、取引金融機関等からの金融債務のリストラクチャリングを含む本格的な金融支援を受けるべく、取引金融機関等との協議・調整を開始している。このような状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が当第1四半期連結会計期間末現在存在して入るとしていた。

連結/百万円
2008年1月期
2009年1月期
2010年1月期
売上高
39,724
40,282
37,780
営業利益
667
-43
-110
経常利益
363
-313
-457
当期利益
140
15
-2,743
総資産
21,511
27,169
25,008
自己資本
2,520
2,532
1,167
資本金
2,909
2,909
3,605
有利子負債
12,333
13,114
12,851
自己資本率
11.70%
9.30%
4.70%

ユアーズは、お坊ちゃまを丸和の社長に派遣、一通り改善を果たし、調子に乗り過ぎたのか、一筋縄ではいかない(破綻済みの)石原商事を買収した時に、同社グループに不安を感じざるをえなかった。石原商事のスーパーは不採算店だらけ。資金調達及び上場を目指すとして、平気で粉飾決算を続けるなど、詐欺師まがいの経営者であった。そうしたよからぬ者が経営した会社を破綻後といえども買収するとは如何なものかと思われたからである。お坊ちゃまは所詮お坊ちゃま、汗をかかせハングリー精神を植えつけさせないと戻って来れないだろう。
 
丸和の親会社:㈱ユアーズ(広島県安芸郡海田町南堀川町4番11 号、代表:根石紀雄)
09/6月期売上高:400億03百万円
営業利益   :3億08百万円
営業外収支  :1億57百万円
経常利益   :4億66百万円
税引前利益  :67百万円
当期利益   :35百万円
[ 2010年6月30日 ]
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