アイコン ザリガニ食べて筋肉なくなる/なんでもありの中国

中国の江蘇省南京市では最近、筋肉が溶けることで血液中のタンパク質が増加した「横紋筋融解症」の患者が相次いで確認されているという。
 江蘇省「揚子晩報」によると、ザリガニ料理が大人気の南京市で、最近1週間、江蘇省人民医院だけで、横紋筋融解症を発症した患者が十数人に達した。患者は筋肉痛や脱力感のほか、次第に疼痛や麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状が見られたという。治療にあたった医師は、有毒物質シュウ酸の洗剤で洗浄されたザリガニの料理が原因だと指摘している。(シュウ酸は、通常漂白剤や染料の原料に用いられるとされる。)
これらの患者の共通点はレストランや自宅で、ザリガニ料理を食べた直後に発症している。
ザリガニを洗った洗剤の成分の蓚酸(シュウ酸)は、体内で血液中のカルシウムイオンと強く結合するため、毒性があり、日本では医薬用外劇物に指定されている。シュウ酸中毒で重症の場合には、腎機能の低下が生じ、腎不全などの臓器機能不全を発症し、死に至る場合もあるという。

シュウ酸は、多くの植物に含まれており、安価で簡易に取り出す技術を確立したのであろう。木材をアルカリ処理しても取れるという。

前回中国の食品問題を記載したのは、下水に捨てられた食用油を集めて再加工して、食堂やレストランに安く販売され、料理に利用されている記事であったが、再加工する時に毒物が残留して健康被害を及ぼし、政府が使用禁止令を出したというものであった。まだまだなんでもありである。
日本の食料品が中国で高いけれども良く売れるわけは、その一点にある。

[ 2010年8月26日 ]
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