アイコン 日本振興銀行破綻にゆれる佐藤食品工業①

同社は、植物エキス、茶エキス、はたまた世界初となるアルコール粉末など、商品開発力と伊藤園などの優良顧客を持ち、無借金の優良企業である。ところが、上場企業ながら無知な経営者のため、SFCGに乗っ取られ、日本振興銀行へ株が移転、その株もまた日産アセット、NISグループ、中小企業投資機構系の3つに移転して、株主構成や役員構成では、混迷の度を深めている。
同社は、中小企業投資機構の要請により、臨時株主総会を10月1日開催するとして召集を掛けていたが、スケジュールが整わないことから10月下旬に延期すると発表した。
同社はSFCG(旧商工ファンド)に乗っ取られ、好き放題にされた挙句、09年2月のSFCG破綻では55億円の損害を出し、変わって日本振興銀行が乗り込んできたものの、金融庁に対する検査妨害を行い怪しくなり、日本振興銀行はその持株を関連のNISグループや日産アセットに売却して、疑惑取得の株のロンダリングを行い逃げた。

<元役員が被告席に>
09年10月に吉松明文、湯原善衛取締役が辞任。しかし、同社は55億円の損失をめぐり吉松明文、湯原善衛、西郷義美、菊池渡、山村友幸、鈴木昌也の元取締役に対して、同年11月損害賠償請求訴訟を起こしている。当然、日本振興銀行がそうした動きをさせたのは明白であろう。(鈴木昌也はこのまま公認会計士でよいのか問われる) 

<SFCG系に割当増資、その資金でSFCG系の債券購入>
その原因の端緒となるのが、当時の吉松社長(07/3月オーナーの佐藤仁一社長辞任、変わって就任)が、工場を拡張するとして、それまで会社で購入していた自社株を8億円あまりで、何を考えたのか、腎臓売れ事件を引き起こしたSFCG傘下のT・ZONE-C(05年7月既に筆頭株主に躍り出ていた)に対して売却したのが事の始まりであった。 
生き血も吸う担当証券会社や使い物にならない顧問弁護士が如何に杜撰な対応をしていたかであるが、その後07年4月株主割当増資(払込日8月13日、1株につき3割の割当増資では、売却価格が時価より高いというイビツな増資となったためT・ZONE-C を除き殆ど応募せず、T・ZONE-Cが全応募額の97%、調達総額は16億66百万円)。はたまた8月30日T・ZONE-Cに対して第三者割当増資36億76百万円を行い、その結果T・ZONEの持株が50.41%となった。
しかし、その直後から、SFCG傘下のJファクターの債券を買わされ続けおもちゃにされ、SFCG破綻により債券発行もとのJファクターも破綻して55億円の損害が発生した。(T・ZONE-Cが佐藤食品工業の株を市場から購入しようが、割当増資に応じようが、それはT・ZONE-Cである。佐藤食品工業がJファクターの債券を購入したことは自ずと佐藤食品工業の代表及び取締役の問題であり、案件が全く異なる)

しかも、同社株をSFCGが破綻直前に日本振興銀行が取得、その日本振興銀行も金融庁の検査においてヤバクなると2010年1月25日、持株を日産アセットや子会社のNISグループの中小企業・・機構に売却してトンズラした。

<日本振興銀行から日産アセットへ>
日産アセットも佐藤食品工業の定時株主総会(2010年6月29日)で緊急動議を発せさせ、3人の取締役のうち、2名を取締役として潜り込ませた。
納まらないのが、中小企業投資機構、同社を支配できる役員4名を送り込もうという魂胆であったが、定時株主総会では日産アセットに出し抜かれてしまった。
その後の7月13日、日本振興銀行の木村らが逮捕され、9月10日には同行が金融庁により破綻させられたことにより、中小企業投資機構などは大きな損害が生じ、佐藤食品工業どころの騒ぎではなくなった。そのため、10月1日同社が開催予定とした臨時株主総会は、期日もはっきりしないまま延期されたのである。しめしめと笑っているのであろうか筆頭株主の日産アセットは?

同社は優良企業ながら、吉松社長がオソマツ君であったため、SFCGが派遣した鈴木昌也(公認会計士、SFCG役員 )に内実を調べ上げられ、新工場を作るという青写真の下に体よく乗っ取られ、今でも日産アセットが筆頭株主という不安定な株主構造が続いている。
オーナーの佐藤氏も第2位の持株比率ながら、中小企業・・機構グループ合計の持株より少なく、同氏は既に85歳も過ぎており、その持株を伊藤園あたりに売却した方が賢明かと思われるが・・・。

 <役員の変遷>

2007/3期(6月)
2008/3期(6月)
吉松明文
社長
吉松明文
社長
湯原善衛
 
湯原善衛
 
鈴木宗行
 
鈴木宗行
 
西郷義美
弁理士
西郷義美
弁理士
鈴木昌也
公認会計士・SFCG系
菊池渡
SFCG系
 
 
山村友幸
SFCG系
 
 
鈴木昌也
SFCG系

 
2009/3期(6月)
2010/3月期(6月)
鈴木宗行
社長
鈴木 宗行
社長
吉松明文
 
鮎川 純太
日産アセット代表
湯原善衛
 
湯浅 慎司
日産アセット関係
同社の取締役の任期は2年間である。
[ 2010年9月21日 ]
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