アイコン 日本振興銀行破綻にゆれる佐藤食品工業③

現在、佐藤食品工業の筆頭株主であり、取締役数でも支配状態にある日産アセットの鮎川純太氏であるが、同氏は杉田かおるの元夫、投資会社テクノベンチャーの会長、由緒ある旧日産財閥創業者の一人を祖父に持つ。
日本振興銀行は、SFCGが破綻(09年2月23日)する直前(2月20日)の“微妙”なタイミングに佐藤食品工業の株をSFCG系から取り上げている。こうした“いわくつき”の株を鮎川氏率いる日産アセットは日本振興銀行から購入、筆頭株主になっているほか、それまで佐藤食品工業のプロパー役員3人で構成されていた取締役席を2010年6月の定時株主総会で召集通知の役員候補を緊急動議で蹴散らし、株主総会の席上で鮎川氏自らと配下の者(湯浅氏)を同社の役員に就任させた。

今では佐藤食品工業の経営の実権(3人の内の2人)も握っており、またいつでも中小企業・・機構グループと組むこともでき、佐藤食品工業を完全に支配下に納めているともいえる。
NIS関係会社の株の一部は、ネオラインキャピタルの藤澤氏に移っており、マサチューセッツ工科大卒の鮎川氏と東大医学部卒の藤澤氏、更にIFSファンドを組成させた中小企業投資機構の黒澤氏も絡んだハゲタカ3兄弟の構図となっている。
3氏は今後美味しく佐藤食品工業を料理しようとしているのであろう。当然、取引のある伊藤園のような企業に持株を高値で買い取らせトンズラして一儲け企らんでいることは目に見えている。
鮎川氏は、テクノベンチャー㈱のほか日産アセット㈱、日産興業㈱、中小企業共済㈱、マルマン(中小企業振興ネットワーク参加企業)、日本産業ホールディングス(中小企業振興ネットワーク参加企業)、YAMATO、イーディーコントライブ、㈱EMCOMホールディングスなどを傘下や関連会社に持つが、現鮎川グループは祖父や親父さんの時代とは全く異なり尋常じゃない会社のようである。

<佐藤食品工業役員の変遷>(再褐)
2007/3期(6月)
2008/3期(6月)
吉松明文
社長
吉松明文
社長
湯原善衛
 
湯原善衛
 
鈴木宗行
 
鈴木宗行
 
西郷義美
弁理士
西郷義美
弁理士
鈴木昌也
公認会計士・SFCG系
菊池渡
SFCG系
 
 
山村友幸
SFCG系
 
 
鈴木昌也
SFCG系
 

2009/3期(6月)
2010/3月期(6月)
鈴木宗行
社長
鈴木 宗行
社長
吉松明文
 
鮎川 純太
日産アセット代表
湯原善衛
 
湯浅 慎司
日産アセット関係

[ 2010年9月24日 ]
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