シノケングループ研究2011年① 本格回復へ
同社代表の篠原代表は、姉歯事件(2005年11月発覚、同社では6棟解体・1棟補強)に巻き込まれ窮地に陥ったが、福岡銀行の25億円にのぼる支援緊急融資の発表と社債20億円を発行したことにより、危機を乗りきり当面の事業資金も確保した。
リーマンショックでは、乗っ取り屋の日本振興銀行という危うい銀行が、同社の支援に乗り出し、融資と増資引き受けで対応した。同社にとって救世主となった。
しかし、同銀行はデタラメ銀行として金融庁から破綻させられたことにより、その手先となってしまっていたNISグループもろとも実質乗っ取りビジネスモデルが崩壊した。
同社はそうしたツキにも恵まれ、自力再生の道を辿ることに成功した。同行からの63億75百万円(2010年8月末)の借入金も、国管理となりこれまでより逆に安定した借入金となった。
また業務面では、今では主要都市の地価も下がり、投資用マンションの利回り効率も良くなっており、同社も上記借入金も含め開発用不動産を取得して、開発にあたっている。
特に東京および福岡においては、投資用マンションの開発を加速させている。
開発面においては完全に復活を遂げたようだ。
シノケングループの沿革 | |
平成2年6月 | 賃貸住宅販売及び不動産賃貸管理を目的に、株式会社日興工務店(後、 株式会社シノケン)を資本金500千円で福岡市中央区舞鶴3―8―7に設立。 |
建築資材等の販売を目的に、株式会社日興コーポレーション(現 ㈱エスケーエナジー・連結子会社)を福岡市中央区舞鶴3―8―7に設立。 | |
平成2年7月 | ㈱日興工務店から株式会社シノハラ建設システムに商号変更。 |
平成7年12月 | 商事部発足に伴い、「ファミリーマート シノハラ久山店」を出店。 |
平成10年4月 | ㈱日興コーポレーションから株式会社シノハラコーポレーション(現 ㈱エスケーエナジー・連結子会社)に商号変更。 |
平成10年8月 | 福岡市中央区今泉1―21―9に自社ビル「ステージ天神」完成。 |
平成10年9月 | 賃貸事業部発足に伴い、「ステージ天神」1階において「ハウスステージ天神店」を開設。 |
平成11年2月 | ㈱シノハラコーポレーション(旧 株式会社日興コーポレーション)からファイナンス事業及び建築資材販売事業の営業権を取得することを前提として、㈱シノハラ商事(現 株式会社SHC・連結子会社)を福岡県糟屋郡粕屋町大字内橋719―1に設立。 |
平成11年3月 | ㈱シノハラコーポレーション(現 株式会社エスケーエナジー・連結子会社)が有限会社大塚商店よりLPガス供給販売事業の営業権を取得。 |
平成11年4月 | ㈱シノハラコーポレーション( ㈱社エスケーエナジー・連結子会社)から㈱シノハラ商事(現 株式会社SHC・連結子会社)へファイナンス事業及び建築資材販売事業の営業権譲渡を行う。 |
㈱シノハラ商事から㈱シノハラコーポレーションに商号変更。 | |
㈱シノハラコーポレーション(旧 ㈱日興コーポレーション)から㈱エスケーエナジーに商号変更。 | |
平成12年7月 | 福岡市博多区博多駅南1―15―22に本社ビル完成。同時に㈱シノハラ建設システム、株式会社シノハラコーポレーション及び株式会社エスケーエナジーの本社を移転。 |
平成12年9月 | 本社ビル1階にて「ハウスステージ博多店」を開設。 |
平成13年1月 | 首都圏への事業拡大に伴い、東京都港区芝2―3―3に「東京支店」を開設。 |
平成13年3月 | ㈱シノハラ建設システムと㈱エスケーエナジー間で株式交換を行い、㈱エスケーエナジーを㈱シノハラ建設システムの完全子会社とする。 |
平成13年5月 | ㈱タスコシステムとのフランチャイズ契約により、「北前炙り高田屋 博多中洲店」を出店。 |
平成13年10月 | 「北前そば高田屋 福岡天神店」を出店。 |
平成14年12月 | 日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
平成15年7月 | 首都圏を中心に個人向けワンルームマンションの販売を行っている㈱日商ハーモニーの株式を取得し、完全子会社とする |
平成16年1月 | 名古屋圏への事業拡大に伴い、名古屋市中区錦2-9-27に「名古屋支店」を開設。 |
平成16年8月 | ㈱東京スタ-銀行と「アパ-トオ-ナ-向けノンリコ-スロ-ン(借主責任限定型)」の業務提携。 |
平成16年11月 | 賃貸仲介部門の拠点拡大のため、福岡市早良区西新4-8-24に「ハウスステージ西新店」を開設。 |
平成16年12月 | 日本証券業協会への店頭登録を取消しジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
平成17年1月 | 札幌圏への事業拡大に伴い、札幌市中央区北一条東1-2-5に「札幌支店」を開設。 |
平成17年8月 | 株式会社シノハラコーポレーションから株式会社SHCに商号変更。 |
平成17年10月 | 株式会社シノハラ建設システムから株式会社シノケンに商号変更。 |
平成17年11月 | 建築構造計算書偽造の姉歯事件発生、6棟解体・1棟補強 |
福岡銀行同社の姉歯事件対応に金融支援表明、サンドリンガムに対して新株引受権付社債発行増資 | |
平成18年4月 | 仙台圏への事業拡大に伴い、仙台市青葉区本町2-1-8に「仙台支店」を開設。 |
平成18年4月 | ㈱九州リースサービスと不動産事業に関する「販売代理委託契約」の締結。 |
平成18年7月 | アセット・マネジャーズ㈱と不動産事業に関する業務提携及び資本提携 |
平成18年7月 | 日本駐車場開発株式会社と資本提携を行う。 |
平成18年8月 | アジア戦略における事業パートナーとしてBETTER HOUSE HOLDING LIMITED(現 Stasia Capital Holding Limited)との業務提携及び資本提携を行う。 |
平成18年11月 | 福岡市早良区西新4-8-24の「ハウスステージ西新店」を閉店。 |
平成19年1月 | 経営資源の集中を図るため、「ファミリーマート シノハラ久山店」を閉店。 |
平成19年1月 | 中華人民共和国(上海)に、当社100%子会社の希諾建房地産諮詢(上海)有限公司を設立。 |
平成19年4月 | ㈱日商ハーモニーから株式会社シノケングループに商号変更。 |
平成19年5月 | ㈱日商ハーモニー(現)を東京都港区芝2-3-3に設立。 |
平成19年7月 | ㈱SHCから株式会社SG・コミュニケーションズに商号変更。 |
平成19年7月 | 米国のサブプライムローン問題株式市場で表面化 |
平成19年10月 | ㈱シノケンから株式会社シノケングループに商号変更。 |
㈱シノケングループから株式会社シノケンに商号変更。 | |
当社の不動産販売(投資)事業、不動産賃貸管理事業及び飲食店事業の各事業部門を㈱シノケン(旧 ㈱シノケングループ)に会社分割し、持株会社へ移行。 | |
平成19年11月 | ㈱シノケンの名古屋支店を名古屋市中区丸の内3-23-8に移転。 |
平成19年12月 | 名古屋圏でのLPガス供給取扱を開始するため、株式会社エスケーエナジー名古屋を福岡市博多区博多駅南1-15-22に設立。 |
平成20年3月 | ㈱エスケーエナジー名古屋の本社を名古屋市中区丸の内3-23-8に移転。 |
平成20年4月 | ㈱シノケンの不動産販売投資事業の一部である投資マンション販売事業を㈱日商ハーモニーに会社分割。 |
平成20年8月 | ㈱シノケンデベロップメントを東京都港区芝2-3-3に設立。 |
平成20年9月 | リーマンショック 不動産ファドバブル崩壊 |
平成21年2月 | ㈱シノケンデベロップメントから㈱シノケンファシリティーズに商号変更。 |
平成21年4月 | ㈱シノケンの不動産賃貸管理事業の一部を㈱シノケンファシリティーズに会社分割。 |
平成21年7月 | NISバリューアップ・ファンド2号投資事業組合に対し割当増資、過半所有に |
平成21年9月 | ㈱エスケーエナジー名古屋の本社を名古屋市中区丸の内3-18-28に移転。 |
平成21年11月 | 臨時株主総会開催、新取締役(篠原、霍川、西尾(NIS系)、清水(NIS系))就任 |
平成21年12月 | 首都圏でのLPガス供給取扱を開始するため、株式会社エスケーエナジー東京を東京都墨田区両国1-10-7に設立。 |
福岡を中心に投資用マンションの販売を行っている㈱えんと資本・業務提携を行う。日本振興銀行からの借入残:45億64百万円 | |
平成22年3月 | 決算株主総会で岡本健志(NIS系)取締役就任、取締役構成NIS系3:会社2 |
平成22年6月 | 30日、檜垣均(NIS系)監査役辞任、西尾豊(NIS系)取締役辞任 |
平成22年6月 | 30日、NIS・・・2号持株を54.13%から49.97%に減 |
平成22年7月 | 14日、日本振興銀行の元会長木村剛金融庁の検査妨害で逮捕 |
平成22年8月 | 清水克敏(NIS系)取締役辞任 |
平成22年9月 | 9月13日、日本振興銀行破綻 持株3億35百円評価損へ、借入金8月末残63億75百万円。 |
平成22年10月 | 中小企業振興ネットワーク中核の中小企業保証機構が経営破綻 |
平成22年12月 | NIS・・・2号持株消滅して、池田建設㈱11.13%保有 第2位 |
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